北野さんの梅苑・城南宮の神苑
梅苑も神苑も公開された。
春を感じ取るには観梅に限る。
曇天が真っ青に変わってくれれば・・・
家に籠もらず出かけるべきだろう。
先人が残している句がある。
北野天満宮には・・・
「 東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春を忘るな 」

北野天満宮は全国各地に菅公をお祀りする天満宮や天神社の宗祀であり、
約2万坪の境内に50種約1,500本の梅がある。
梅苑は例年2月初旬に公開されるが、
2月下旬から3月中旬までが最も美しい時期となる。
嬉しいことに、史蹟御土居(おどい)と宝物殿も同時に特別公開されている。
北野天満宮 梅苑公開
日時 2014年2月8日~3月下旬 10:00~16:00
住所 京都市上京区馬喰町
境内無料
梅苑: [茶菓子付] 大人 600円 (中学生以上)小人 300円
075-461-0005
http://www.kitanotenmangu.or.jp/ume/info.html
一方、桜の花と見間違えるような姿を見せるのは「枝垂れ梅」の神苑、城南宮である。
城南宮は・・・「梅が香を 桜の花に匂わせて 柳の枝に 咲かせてしがな 」
と詠われる様そのものである。
期間中は毎日15時より神職による案内が行われるから、それに合わせると造詣も一層深まる。
目当ての枝垂れ梅は入母屋造りの総桧で出来た本殿西側の「春の山」庭園区にひろがる。
他の木々は冬の装いを脱ぎきれず春待ち顔であるが、神苑は春を謳歌している。
梅の香のする桜花が柳の枝に咲いているそうな
餅花のようでもあり、枝垂桜のようでもあり、しかし漂う香りは梅に違いない。
神苑に足を踏み入れるなり、歓喜の声をあげないものはいないだろう。
城南宮 枝垂れ梅と椿まつり
日時 2014/2/18~3/21 9:00~16:30 (受付は16:00まで)
住所 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
境内無料
神苑拝観料…大人500円 小中学生300円
075-623-0846
http://www.jonangu.com
どれも、いかにもそれぞれの場所を言い表しているようで、お似合いの句である。
朝から青空なら必ず、雲間に太陽が顔を出すようなら是非、
絶好の花日と思えば一目散に梅の園へ繰り出されるとよい。