仏光寺の北裏のろーじ奥に一軒家のフランス料理店がある。
友人宅に訪れるノリで、気負わず気楽に踏み込めば良い。

南仏風のオレンジ色の瓦屋根に向って進むと・・・
そこには陽光の射し込む寛ぎの部屋が待っている。

フレンチ「レストラン　ナガタケ」のモットーは、
「素材を選びぬいて、丁寧に作り込み、コストパフォーマンス良く」という。
メニューの価格から安心は出来そうだが、さて中味はどうか。

1階にカウンター席が6席とテーブル席が8席。2階はテーブル席が14席である。
今日は、シェフの手さばきも見られるカウンター席に陣取った。ここで、パンにつけるバターに注目して貰いたい。
各種ハーブ入りオリーブオイル 、大山の無塩バター、アンチョビ入りバターの三種。

パンに無塩バターとオイルはお替りして貰えるが、
アンチョビ入りバターは最初のサーブだけと説明が入る。
酸味が効いた香りも良いオリーブオイルだけで充分だ。
あとの二つはアミューズでのサービスと思った。

初めから憎い気遣いが感じられる。

前菜/素材のメモが間に合わないくらいの具材が使われている。
白いイクラがのっいた。たぶん初めてのイクラだ。魚の名を聞き漏らしてしまった。

冷たいオードブルが三種のせられ、冷たいグラニテ風のスープもついてきた。

添えられた野菜たちの素材の味が感じられる。
地鶏と野菜のテリーヌを口にすると、
もっと欲しくなる気持ちが、更に食欲をかき立てている。

温かいオードブルが、間合いよく置かれる。

どれもポーションが小さいが、懐石風で続くので、女子には喜ばれることは間違いない。
牛フィレ肉のカツの中味はホロホロと柔らかく解されていた。

円形の器に入れられた本日のスープは春菊で作られていた。
滑らで円やかな舌触り、ほんのりと春菊の香を振りまき、
口に広がり長く残る味わいは至福感をもたらし、舌が大喜びである。

おまかせコース3000円は魚料理がメインで、魚介類で別メインに変更できる。

この日のメインディッシュのお魚は・・・鯛とホタテをあわせてパイ包みされていた。
新鮮なグリーンサラダが添えられ、ブールブランソースであっさりした鯛をひき立て、
ホタテの味が広かっていく。パイの食感も合わさり、とてもクオリティの高い腕前と感じる。

肉料理をメインとしたおまかせコース3200円をオーダーすると、

国産牛フィレ肉のソテーが用意される。
肉をセレクトもできる。黒毛和牛フィレステーキ ＋1,200(税別)
仔羊肩肉の煮込み ＋800(税別)　ブータンブラン ＋800(税別)などである。この日はフォアグラのステーキ ＋1,200(税別)をオーダーしたのが、この写真である。

ぽってりと焼かれた厚いフォアグラは、癖なく口いっぱいに広がり、
ニンマリとさせられる一皿となる。

仕上げは・・・デザート（アヴァンデセール）又はチーズを選ぶ。
そして、コーヒー、紅茶、煎茶、エスプレッソの中から。

ポーションが小さめで種類が沢山でるのが嬉しい。
これでは腹六分かと思いきや、店を出る頃には丁といい塩梅となる。
モットーとされている通りの内容であった。

京都のフレンチレストラン　・　フランス料理のランチ・ディナー
レストラン　Nagatake京都市下京区高倉仏光寺上西前367－2
075-352-1155
定休日：水曜日・第二木曜日・第四日曜
LUNCH 11:30 ～ 13:30 (L.O) ： DINNER 18:30 ～ 21:00 (L.O)
http://www.chef-nagatake.com/

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