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    京に癒やされ

    京の木彫六地蔵菩薩に魅せられて

    地蔵盆の間に、「京の六地蔵」の内、山科の四宮地蔵にしか行けなかった。
    心残りなので、一日一地蔵を五日間で、翌25日から廻ることと決め、遅ればせながらも満願することができた。

    地蔵盆の三日間であれば、手狭な境内の各地蔵堂には人が溢れ、人の頭かお地蔵さんの頭かさえ分からない日もあり、じっくりとお地蔵さんを拝顔することが叶わない。
    それが、通りすがりのお年寄りに出会うぐらいで、その五日間はお地蔵さんを独り占めであった。なんと贅沢なことかと悦にいった。

    しかしながら、その拝顔は格子戸に穿たれた小さな覗き窓からである。
    これが地蔵盆の時であれば、ご開帳となり、格子戸が外されての対面で拝める訳である。
    だから、京の人は、古来より地蔵盆(地蔵尊の縁日)のときに、「廻り地蔵(六地蔵めぐり)」と呼び習わし、こぞって六地蔵を巡拝するのである。

    廻り地蔵をされたお家の玄関の軒先には、六色の「お幡(はた)」が吊るされていて、すぐに巡拝されたことが窺える。

    信心に篤いお家かどうかを、小生は玄関先のこの「お幡」等の護符の有無で判別している。
    ポピュラーなのが祇園祭の粽で、一番多く見かける。しかし、これだけでは何とも言いがたい。
    これに何が、いくつ付加されているかが見所である。
    「愛宕さん」「五大力さん」「お幡」と崇敬寺社一点を加えた五神仏の護符が揃っていれば、路頭に迷って一宿一飯をおすがりしても慈悲が施されるものと、小生は信じている。

    本題に戻るが、このお幡は、伏見地蔵(大善寺)、鳥羽地蔵(浄禅寺)、桂地蔵(地蔵寺)、常盤地蔵(源光寺)、鞍馬口地蔵(上善寺)、四宮地蔵(徳林庵)の六寺で授かり、六枚六色のお幡を束ね家の入口に吊し、家内安全・病疫退散・福徳招来を祈願する。そして、翌年の廻り地蔵でお納めする。特に、初盆より三年間の廻り地蔵は重要で、満願するとお精霊さんが六道の苦から免れると言い伝えられている。

    どれほどの効用があるかは、各々の心での判断が好ましいが、京では850年以上も続く庶民信仰の伝統行事として、続ける人が多い。

    六ヶ所の各地蔵堂は、都の出入り口となる平安京の街道沿いに、災いが入らぬよう命ぜられるままに建てられた六角円堂の地蔵堂と伏見六地蔵より分詞された木彫地蔵尊像を護り、礼拝者の平安を営々と、ただただ祈願されているところである。
    観光寺院ではないので、手狭で、広い駐車場があるわけでなく、売店もない、職員もいない。参詣、礼拝者の良識と浄財寄進が命綱であろうし、そう願うところである。

    小生の時期遅れの廻り地蔵の巡拝で気づいたことをお伝えしておこう。
    まず、地蔵堂の格子戸からも覗き見ることができない木像地蔵菩薩立像(852年 小野篁作)が一箇所(鞍馬口地蔵)あったということ。

    次に、後白河天皇の勅命により平清盛が命じた「六角円堂」の六角形をした地蔵堂は四箇所であり、残る二つは四角宝形(鞍馬口地蔵・桂地蔵)で、その一つは、平成17年に解体され、平成19年5月に全く形を変えた本堂となり、地蔵尊像が祀られていること。清盛が命じた建物の形について詳しくないので、小生の思い込みかもしれないが、歴史的変遷を鑑みても当時の原型を継承保存してほしいと思う。

    そして、常盤地蔵の六角の地蔵堂の全部が黒く(漆?)塗りこまれていて、少々異様だったこと。朽ち落ちていくことへの防止で予算的にこうなったのか、宗教的な住職の考えからか。その疑問を聞くことはできていない。

    最後に、覗き見た地蔵尊は百年に一度「化粧直し」がされるそうなのだが、2008年に化粧直しされたばかりで、極彩色のとても綺麗な装束と瑞々しく微笑まれているお顔に、抱き包まれるような心地に癒されたこと、である。

    来年の地蔵盆には必ず、六地蔵尊全てと真正面に対面しての礼拝をしたいと思う。

    宇治郡木幡にあった一本の桜の木から、陰陽師小野篁の手により、彫りだされたこの六体の地蔵尊は、小野篁が生死の際に見た生きた地蔵尊の姿であると伝わる。
    京の伏見地蔵に安置されて以来およそ1200年もの間、未だ人を虜にしている。

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