只今満開見頃・千本ゑんま堂の普賢象(ふげんぞう)桜
千本ゑんま堂
西陣にある千本ゑんま堂で、遅咲きの普賢象(ふげんぞう)桜が見ごろを迎えている。
普賢象桜といえば、花芯から伸び出す二本の青いおしべが、
普賢菩薩の乗る白い象の牙や鼻を思わせるところから名付けられたという。
古来より、桜といえば山桜や八重桜を差し固有種である。
一方、枝垂桜やソメイヨシノは園芸種である。
境内の普賢象桜の北西背後に、紫式部供養塔(重要文化財)と紫式部像がある。
紫式部は創作である源氏物語を書いた。
つまり「うそつき」だという訳で、閻魔大王に地獄行きを告げられそうになるところ、
閻魔大王に仕えていた小野篁(たかむら)に助けられたと伝えられる。
(時代考証からいうと矛盾のある伝承のひとつだが)
これには諸説あり、後日記していこう。
狭いながらも順路がある。次が二尊院普賢象桜そして童観音
童観音は高さ2mのブロンズの座像で、蓮の花を手に、ふっくらとした優しい雰囲気の仏像。
特に近年の子ども達の痛ましい事件を憂い災禍、除難を念じ庵主が毎朝、祈願されている。
八重のトンネルを通ると、鐘楼傍にでる。
後小松天皇は、足利義満に桜の美しさを伝え、義満もこの桜の美しさに心を奪われたようだ。
足利義満が訪れ、普賢象桜と狂言を愛でてこう言った。
「桜のさかりに狂言を行うべし」
以来、黄金週間に行われているのが通称「カン デンデン」である。
壬生や嵯峨の狂言は無言であるが、ゑんま堂は台詞がある。
5月初めの念仏狂言の舞台の準備が行われていた。
千本ゑんま堂 (引接寺)
京都市上京区千本通蘆山寺上ル閻魔前町34番地
075-462-3332
http://yenmado.jp/