文様ことはじめ ―茶道具の文様と意匠― / 茶道資料館
日本の美術工芸品にはさまざまな文様が施されています。それらは単にわたくしたちの目を楽しませてくれるだけではなく、何かのメッセージを伝えていることが少なくありません。たとえば「梅」は、梅を愛した中国の詩人林和靖(りん なせい)や、天神として祀られる菅原道真の象徴として用いられることがあります。松や竹と組み合わせると、松竹梅としておめでたい文様にもなります。ひとつの文様であっても、幾通りもの意味をもつことは珍しいことではなく、組み合わせによって異なるメッセージを伝えることができます。
茶事茶会では、亭主は季節や迎える客のことを思い、テーマを設けて茶道具の取り合わせを考えます。客は茶事が進むにしたがって使われる茶道具から、少しずつ茶事のテーマを推しはかります。その際、茶道具に施された文様は、亭主の意図を解き明かす糸口のひとつとなります。文様のもつ意味を読み解くには、幅広い知識が必要ですが、それだけに奥深く楽しみのつきない世界といえます。
本展では、文様や意匠のうち、草花、樹木、動物、天象など茶道具によく見られるものを取り上げ、あわせてその意味もわかりやすくご紹介します。
【展覧会期間中の催事】
〈初めての方のための茶道体験〉
展覧会期間中のみ 初心者の方を対象とした茶道体験コーナーを設けています。
椅子に座る立礼で、お菓子の頂き方やお茶の点て方・頂き方を体験してみませんか。
展覧会の鑑賞と、茶道体験を通じ日本の文化を体感して下さい。(入館料のみ)
※ 午前10時、11時、午後1時、2時、3時から。1回 約40分、12名まで。
※ 1週間前迄に要電話予約。受付時間:午前9時~午後5時。
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平成28年春季展
☆★☆★文様ことはじめ ―茶道具の文様と意匠― ☆★☆★
併設展 裏千家十三代 圓能斎とその時代
■開催日時:2016/4/22~6/26 9:30~16:30(入館と無料呈茶は16:00まで)
前期:4/22(金)-5/22(日) 後期:5/25(水)-6/26(日)
休館日/月曜日 5/24
■開催場所:茶道資料館
京都市上京区堀川通寺之内上ル682番地(裏千家センター内)
■料 金:一般700円 大学生400円 中高生300円 小学生以下無料
■お問合せ:075-431-6474
■URL :http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/tenjinow/tenji.html