京の冬の旅 / 京料理入門
ビギナーは京料理ランチメニューから
京都観光協会による「第41回京の冬の旅」が3月迄行われている。
このキャンペーンは盛り沢山のメニューが用意されているが、観光客だけを楽しませておく手はないと思う。
5000万人の入洛者を目指してのキャンペーンと、余所見しているどころではないのだ。ご当地京都人にとっても嬉しい限りの企画がある。
この期に改めて参加してみるのもまた楽しいではあるまいか。
若いカップルや仕事三昧の30代諸君には是非とも、俺が村の良さを体感して貰いたいものだ。
まず、10箇寺の非公開文化財の特別公開は京都人にとっても、リピーター観光客にとっても、毎回楽しみなもので見学者の常連さんも増えている。襖絵・庭園・建築・茶室と京都風情が満喫できるからだ。公開見学で冷えた体は湯豆腐
で温めてほっこりとするのがお決まりコースだろう。
そして、小生の冬の京都は京料理の企画に関心が向かうのだ。
昨12月に勧業館で開催された「京料理展示大会」はご覧になられただろうか。
京都料理組合の京料理の逸品達が勢ぞろいしたのである。写真集ではない本物である。まさにあの場であの時にしかお目にかかれない。どんな大尽さえも、権力者さえも、あのような真似事はなさったことはないであろう。
この展示会は明治に始まり101回を数えている。
見るだけで終わるわけにはいかないのが世の常だ。
まして、会場の料理コーナーだけでは満足できるはずかない。
といって有名老舗料亭を毎夜梯子することも、通い続けることもできない。
しかし、冬の京野菜の逸材を最高に生かした料理を食べずして京は語れないはずだ。
その辺りに応えてか、十の企画がキャンペーンとして用意されているではないか。「食遊菜都(しょくゆうさいと)」と銘打ち事務局(075-212-2116)まであるのだ。利用しない手はない。
中でも料亭入門者の若い方や、予算にお悩みの方に朗報がある。
「京料理テーブルマナー教室(六盛・6000円)」と「食遊懐石プラン お得メニューで料亭デビュー」は行き届いた企画である。
2月の「食遊懐石プラン」は創業享保7年の「有職料理 萬亀楼」でのお昼の特別メニュー(食遊懐石)を個室(5,250円)でとある。行かないのは愚の骨頂ではないか。
少々予算が見込めるなら、2月18日の「瓢亭」の京懐石と「イルギオットーネ」の一品との饗宴(33,000円)も気になるところだ。京の次代を背負う老舗料亭の14代当主と人気イタリアンオーナーシェフとのコラボが京野菜をどう創作していくのだろうか興味が湧く。
京の冬の旅
http://www.kyokanko.or.jp/huyu2006/2006huyutabi_index.html
六盛
http://www.rokusei.co.jp/rokusei.html
有職料理 萬亀楼
http://www.mankamerou.com/
イルギオットーネ
http://www.ilghiottone.com/home.html