初詣は「猿(申)」ゆかりの寺社
赤山禅院
(せきざんぜんいん)
表鬼門を守護する修学院の古刹「赤山禅院」。
平安時代に創建された延暦寺の頭塔の一つで、御所の表鬼門(北東)に位置し、王城鎮守・方除けの寺として信仰されてきた。拝殿の屋根には、鬼門除けとして檻に入った猿の像。
(夜になると暴れて悪戯を繰り返したせいで閉じこめられている)
『如意一願御守』に描かれているのは、赤山禅院の拝殿にいる御幣と鈴を持った猿。
猿ヶ辻の猿と対応しており、鬼門方向からくる邪気の進入を防ぐ役割を持っている。
赤山大明神と猿が描かれた絵馬もある。
なお、京都御所東北角の築地塀にある欠け込み、猿ヶ辻にも鬼門除けの猿の像が置かれている。
■所在地 :京都市左京区修学院開根坊町18
■拝観料 :境内参拝自由
■お問合せ:赤山禅院 TEL.075-701-5181
■URL :http://www.sekizanzenin.com/
八坂庚申堂
(やさかこうしんどう)
正式名称を金剛寺庚申堂といい、日本三庚申の一つとされています。
庚申堂や付近の家の軒先には、猿が手足をくくられ、動けなくなった姿の「くくり猿」が見られます。人間の欲を戒めており、くくり猿に願い事を託して、欲を一つ我慢すれば願いが叶うといわれています。
■所在地 :京都市東山区金園町390
■拝観料 :境内参拝自由
■お問合せ:八坂庚申堂 TEL.075-541-2565
■URL :http://www.geocities.jp/yasakakousinndou/
新日吉神宮
(いまひえじんぐう)
皇居の守護神として、比叡山の守護神/日吉社(現・日吉大社)を勧請したことから、神の使いが猿のため「狛猿」が鎮座している。
真猿といわれ「魔去る」「勝る」と称され、その一対の阿吽の狛猿は、「阿」が全ての本源を象徴し、「吽」は口を閉じて発音する音声で、すべての終末を象徴すると言われている。
携帯の待ち受けにすればお守りになるとも。
■所在地 :京都市東山区妙法院前側町451-1
■拝観料 :境内参拝自由
■お問合せ:新日吉神宮 TEL.075-561-3769
■URL :http://www.imahie.com/
主祭神:日吉山王七神 後白河天皇
社伝によれば、1160年(永暦元年)後白河上皇の命により、院の御所(法住寺殿)の鎮守社として、現在より南に創建された。社地転々ののち、豊国廟が再興された1897年(明治30年)になって現在地となった。1958年(昭和33年)、後白河天皇を増祀し、翌1959年(昭和34年)に神社名を新日吉神宮と改めた。
大豊神社
(おおとよじんじゃ)
仁和3年(887)、宇多天皇の病気平癒祈願のために創建され、後に応神天皇と菅原道真が合祀されました。
日本で唯一の「狛ねずみ」の石造がある神社で、境内には他にも神様のお使いたちがたくさんいます。
日吉社の前には狛猿が。
■所在地 :京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町1
■拝観料 :境内参拝自由
■お問合せ:大豊神社 TEL.075-771-1351
猿田彦神社
(さるたひこじんじゃ)
ご祭神は猿田彦大神で、「みちひらき」の神様と崇められています。
通称を「山ノ内庚申」とも呼ばれ、「京の三庚申」の一つです。
神使は猿であるところから、境内には猿の像が沢山あり、「見ざる言わざる聞かざる」の三猿にも出会えます。
■所在地 :京都市右京区山ノ内荒木町3
■拝観料 :境内参拝自由
■お問合せ:猿田彦神社 TEL.075-802-4359
幸神社
(さいのかみのやしろ)
創建は平安遷都の頃で、都の東北鬼門封じのために祀られました。
本殿の東側壁に祀る御弊を擔ぐ猿の神像は御所の東北の隅に安置される猿ヶ辻の猿の神像と共に御所を護っています。境内の「おせきさん」と呼ばれる御神体の「石神さま」は縁結びの御利益が頂けるといわれています。
■所在地 :京都市上京区寺町通今出川上る西入幸神町303
■拝観料 :境内参拝自由
■お問合せ:幸神社 TEL.075-231-8774
正行院 輪形地蔵
(しょうぎょういん わがたじぞう)
通称「猿寺」と呼ばれ、本堂には膝上に合掌猿をのせた円誉上人像がまつられ災難除けの寺として信仰を集めています。見ざる・聞かざる・言わざるの三猿の他に八匹の仏道を教えている猿がいます。
門前の地蔵堂には、慶長5年(1600年)に竹田街道の車石(輪形石)から出現された輪形地蔵尊がまつられ、竹田街道を行き来する牛馬車の運行の苦難を助け安全を守った「交通安全の守護」として広く信仰されています。
■所在地 :京都市下京区東洞院通東塩小路町744
■拝観料 :住職の在寺の時のみ参拝可(要予約)
■お問合せ:正行院 TEL.075-351-7885
嵐山モンキーパーク
いわたやま
嵐山モンキーパークいわたやまは、表情豊かな名勝嵐山にあり、外国人観光客にも人気のお猿スポット。
市街一望もできるので嵐山エリアに初詣の際には立ち寄ってみればいかがだろう
野生の状態で暮らす約120頭のニホンザルが放し飼いされている。
■所在地 :京都府京都市西京区嵐山
■お問合せ:075-872-0950
■アクセス:阪急嵐山駅より徒歩5分/京福嵐山駅より徒歩5分/JR嵯峨嵐山駅より徒歩15分
徒歩渡月橋南側から上流に向かって川沿い