京都観世会九月例会 其の二
能「現在七面(げんざいしちめん)」
観世流と金剛流のみに有る稀曲で、
後半、シテが二つの能面を重ねて付けるという極めて珍しい演出となっています。
甲斐の国身延山にて日蓮上人(ワキ)が法華経を読経していると、いつも花と水を捧げる里女(前シテ)がいるので名を尋ねると成仏を願う一心から通っているのですと答える。上人は女人の罪業を説き、法華経を聴けば全ての者が成仏できる話や龍女成仏の話を語ると女は喜び、実は自分はこの七面の池に住む蛇身であると明かし、三熱の苦しみを助けてもらった御礼に本当の姿を見せましょうと言うと突然雷鳴風雨になり姿を消します。(中入)やがて恐ろしい姿の大蛇(後シテ)が現れ上人の高座をぐるぐると巻きつきますが上人が読経を始めると大蛇はたちまち天女の姿となって神楽を舞い、身延山の鎮守となり虚空に上がっていきます。
☆★☆★ 京都観世会9月例会 其の二 ☆★☆★
■開催日時:2015/9/27 開場10:00 開演11:00
■開催場所:京都観世会館
〒606-8344 左京区東山仁王門東入岡崎円勝寺町44
■料 金:前売指席券6000円 当日指席券6500円 学生券(2階自由席)3000円
■お問合せ:075-711-6114
■URL :http://www.kyoto-kanze.jp/