井上同門定期能 /京都観世会館
井上家は江戸時代(元禄期)より洛中にて商いをし、名字帯刀も許されていました。
その一方、京観世五軒家である薗家の弟子家でありましたが、五代嘉助のとき子息が薗家の養子となり継ぎます。
明治維新後薗家が途絶えると、井上家がその芸系を継ぎ今に伝えています。
(能) | 歌 占 | 勝部 延和 |
(狂言) | 伯 養 | 茂山 正邦 |
(能) | 隅田川 | 橋本 光史 |
(能) | 大 會 | 吉浪 壽晃 |
歌 占/加賀国白山の麓に住む男(ツレ)が、腕の良い占い師がいると聞き、父を探している幼子(子方)を連れてその占い師のもとを訪れる。この占い師(シテ)はもと伊勢の神官で、あるとき諸国遍歴の旅の道中で頓死し、三日後に蘇生したのだと言い、それ以来総白髪になってしまったのだと述べる。男は、占い師の弓についた短冊を引き、そこに書かれている和歌をもとに占ってもらう。次いで幼子も占うが、既に父とは会っているという結果が出る。会話をするうち、実はこの占い師こそ幼子の父だったのだと判明する。占い師は、わが子と共に故郷へ帰るその名残に、自分が得意芸としている、地獄の様子を描いた舞を舞う。そうするうちに、占い師はトランス状態となり、神が憑依して彼を責め苛むが、やがて解放され、占い師はわが子を連れて故郷へと帰っていったのだった。
☆★☆★ 井上同門定期能 八月公演 ☆★☆★
■開催日時:2015/8/29 開演11:00
■開催場所:京都観世会館
〒606-8344 左京区東山仁王門東入岡崎円勝寺町44
■料 金:前売券3800円 当日券4000円 学生券(2階自由席)2000円
■お問合せ:075-711-6114
■URL :http://www.kyoto-kanze.jp/