布で描いたアプリケ芸術 宮脇綾子の世界展
アプリケ作家宮脇綾子(1905年-1995年)は、身近にある魚や野菜、草花などをモデルに詩情あふれる作品を作り続けたユニークな作家です。戦争が終わった時「空いた時間を使って何か自分の仕事をしてみたい」と思い立ったのが、身近にあった古裂(ふるぎれ)を素材にしたアプリケでした。その作品は、布の素材をうまく生かし、一枚の静物画のように立体感があり、ユーモアにあふれ、温かさに満ち、時代を超えたデザイン性に優れ、躍動感にあふれています。
「心して見れば道端の草花でも、台所に転がっている野菜、枯れた花、一匹のさんまでも美しいと思う。その感動を私は布へ持っておっただけなのです。道端の花がモデルであり、自然に学び、ものをよく見ること。それが創作を生むきっかけとなるのです」(綾子)
その手作業から紡ぎだされた作品は、まさに絵の具を布に置き換えた「布で描いたアプリケ芸術」といえます。本展は、<自然への愛><人間・家族への愛>をテーマに、初期から代表作そして未発表の作品合わせて約100点展示いたします。家庭を守りながら日常生活によせる愛情を創作のエネルギーとして生きた宮脇綾子の世界をどうぞお楽しみください。
☆★☆★ 宮脇綾子の世界展 ☆★☆★
■開催日時:2015/5/21~6/14 10:00~20:00
但し6/1(月)、6/2(火)、6/8(月)、6/日(火)は10:00~19:30
■開催場所:美術館「えき」KYOTO
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
■主 催::朝日新聞社
■入 場 料:一般 800円 高大学生 600円 小中学生 400円
■お問合せ:075-352-1111
■URL :http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/