テンプス・フーギット-大山崎山荘とヤマガミユキヒロの視点
「テンプス・フーギット(TEMPUS FUGIT)」とは、ラテン語で「時は飛ぶ」、「時は逃げる」といった意味で、時間が経過するはやさを表す格言です。古今東西の多くの美術家たちは、この過ぎ去っていく時間に対峙し瞬間を作品のうちにとどめようと挑んできました。
印象派の巨匠クロード・モネは、時間とともにうつろいゆく風景を追いかけてカンヴァスにとどめ、さまざまな連作を手がけました。現代に目を転じると、細密に描いた風景のうえに、同じ場所で撮影した映像を重ねる作品で知られるヤマガミユキヒロは、ひとつのカンヴァス内に多くの瞬間を出現させています。
本展では、現代美術作家のヤマガミユキヒロを迎え、当館所蔵品と作家の作品をとおして去りゆく時間について再考いたします。所蔵品よりモネ《睡蓮》連作などの油彩画、長い歳月を経て風化、退色し時の流れを感じさせる古陶磁、そして、ヤマガミの代表作から大山崎山荘内の移り変わりをとらえた最新作まで、時間をめぐる作品をご紹介いたします。
【作家略歴】ヤマガミユキヒロ
1976年大阪府生まれ2000年京都精華大学美術学部洋画コース卒業2008年第11回岡本太郎現代芸術賞特別賞受賞2011年個展「Sheltering Sky」(Gallery PARC、京都)2012年「始発電車を待ちながら」(東京ステーションギャラリー)2013年「re: framing─表情の空間」(京都芸術センター)
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2013」(六甲山)2014年「窓の外、恋の旅。─風景と表現」(芦屋市立美術博物館)
「TARO賞の作家Ⅱ」(川崎市岡本太郎美術館)
ヤマガミユキヒロ「作品について/光と時間を描く」
- ◆日 時 :
- 【1】 4月5日(日)14 : 00 – 15 : 30
【2】 4月19日(日)14 : 00 – 15 : 30
【3】 5月17日(日)14 : 00 – 15 : 30- ◆会 場 :
- 当館展示室
- ◆参加費 :
- 無料、ただし美術館入館料は別途必要
- ◆定 員 :
- 各回20名、要申込(先着順)
- ◆申込方法 :
- 【1】~【3】の申込方法:FAXまたは往復はがきで参加者全員の(1)氏名(2)住所(3)電話番号(4)FAX番号(5)イベント番号・日時を明記のうえ「イベント係」まで
FAX:075-957-3126
※申込は1回につき1通、2名様まで ※対象は中学生以上
※往復はがきの場合は、参加希望日1週間前必着 ※電話・メールによる受付はいたしません
※定員に達し次第、当館ウェブサイトでお知らせいたします
■開催日時:2015/3/21~6/28 10:00~17:00 (入館16:30まで)3
休館日/月曜日 (ただし5月4日は開館) 5/7(木)
■開催場所:アサヒビール大山崎山荘美術館
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3
■料 金:一般900円 高大生500円 中学生以下無料
■お問合せ:075-957-3123
■URL :http://www.asahibeer-oyamazaki.com/