六波羅蜜寺・かくれ念仏 (空也踊躍念仏)
平安時代末期に、死者の霊を慰めるため空也によってはじめられたと伝わり、
融通念仏は踊り念仏をうたうことで大道の人を集客することに功を為し、
その遊行聖として一向上人や一遍上人は全国行脚し布教につとめ、
踊りながら念仏を唱えれば、死者供養に留まらず、
現世を生きる誰でもが、ともに極楽浄土へ行けると説いていた。
その原点となる踊り念仏の起源を象徴する空也上人立像(六波羅蜜寺蔵)は実に具象的である。
首から鉦を下げ、鉦を叩く撞木(しゅもく)と鹿の角のついた杖を持ち、わらじ履きで歩く姿に、開いた口元からは六体の阿弥陀仏の小像が、吐き出されるように繋がれ取り付けられている。
この六体の阿弥陀像は「南無阿弥陀仏」の六文字を唱えるさまが表現されているのである。
空也などの布教により篤い信者を得るようになると、弾圧が始まりました。
その弾圧から逃れ念仏を唱え続けたのが「かくれ念仏」と言われる。
「南無阿弥陀仏」を「モーダナンマイトー」と言い変えて、踊るようにしながら唱えられていたという。
現在では日の沈み始める夕方4時頃からおよそ半時間ほど本堂内で行われ、1年の罪を消し去り、新年の幸福が祈られる。
■開催日時:2015/12/13~12/31 16:00~ 厳修 ※但し、12月31日は非公開
■開催場所:六波羅蜜寺
〒605-0813 京都府京都市東山区五条通大和大路上ル東
■お問合せ:075-561-6980
■U R L:http://www.rokuhara.or.jp/