特別展「九州に残った豊臣氏―豊後国・日出藩主木下家と北政所―」
木下延俊公は北政所の兄・木下家定公の三男であり、豊臣氏の武将として生涯を送った人物です。
太閤秀吉亡き後の関ヶ原合戦で延俊公は東軍側の武将となり、大阪の陣を経て江戸時代には外様大名として生きます。延俊公は、九州で日出藩主となり藩を治めたのみならず、儀礼への出席や諸大名との社交に努めます。徳川政権の下で厳しい状況にありながらも豊臣姓を残し、新しい城を築き、子孫へ伝える大きな役割を果たしました。
北政所が出家して高台院となり暮らした京都で、木下家定公の息子たちは繰り返し交流を行なっています。
秀吉公亡き後、困難な時代を乗り越えた延俊公ら木下家の兄弟と北政所の交流は、新しい時代における親族の結束と信頼にもとづくものであり、末の繁栄を願うものでありました。
京都が江戸時代初期の豊臣一族にとって、北政所や亡き秀吉公とのつながりを再確認する重要な地であったといえます。
高台寺・圓徳院の秋の夜間拝観期間中は、夜間まで開館しています。
長谷川等伯筆「山水図襖」復元画全32面全面公開や臥龍池・臥龍廊のライトアップされている高台寺・圓徳院の紅葉とともに、お楽しみください。
☆★☆★ 特別展「九州に残った豊臣氏―豊後国・日出藩主木下家と北政所―」☆★☆★
■開催日時:2014/10/24~12/14 9:30~22:00 会期中無休
■開催場所:高台寺掌美術館
〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町530 京・洛市「ねね」2階
■料 金:高台寺掌美術館 300円
3ヵ所共通割引拝観券(高台寺、高台寺掌美術館、圓徳院)900円
■お問合せ:075-561-1414
■U R L:http://www.kodaiji.com/museum/