大名道具の世界-茶の湯と能楽-【前期】
大名道具とは、江戸時代の大名家に伝わった絵画、武器や武具、調度品などの道具のことをいいます。この展覧会では大名道具の中でも特に、茶の湯と能楽に関わる道具を中心に展示いたします。
茶の湯と能楽は、大名家においては必須のものでした。茶の湯は、千利休が大成したような侘び茶とは異なり、書院のような広間で台子を用いて行う茶が、諸大名によって盛んに行われましたが、これを大名茶といいます。
この大名茶の道具には、侘び茶では遠ざけられていた唐物の絵画や天目、金属の花入、水指などが盛んに用いられました。綺麗なもの、唐物が好まれたようです。
また、能では、特に装束は、舞台で映える華やかな布地のものが盛んに制作されました。そして江戸時代も後期になると、特に茶道具を大名自らデザインしたり、収納する箱や袋などに趣向を凝らしたりする大名も現れました。その代表が数々の名品の蒐集で有名な雲州松江藩主松平不昧です。
このような背景のある大名道具ですが、いずれも殿様らしい豪華で気品の満ちた品々です。大名の栄華の世界を味わって見られませんか。
館蔵品展
茶の湯釜名品展 9月6日(土) ~ 10月19日(日)
泉屋博古館×野村美術館×大西清右衛門美術館共同企画
「ふら~り茶の湯旅」 【入館料相互割引】
いずれかの館に入館された方には、他二館の割引券をお渡しします。
泉屋博古館
『茶の湯釜の美』 9/6~10/19
『屏風で楽しむ京・名・物』 10/25~12/7大西清右衛門美術館
『十代浄雪と奥平了保』 9/6~12/23野村美術館
『大名道具の世界-茶の湯と能楽-』 【前期】9/6~10/19 【後期】10/21~12/7
『茶の湯釜名品展』(地階併設展) 9/6~10/19
☆★☆★ 大名道具の世界-茶の湯と能楽-【前期】 ☆★☆★
■開催日時:2014/9/6 ~ 10/19 10:00~16:30
休館日/月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
■開催場所:野村美術館
京都市左京区南禅寺下河原町61
■料 金:一般700円 高大学生:300円 小中学生:200円
■お問合せ:075-751-0374
http://www.nomura-museum.or.jp/