ヨシダミノルの絵画 1964-1967
本展は、ヨシダの地元京都にあり、ゆかりの深い美術館として(ヨシダは、1964年と67年に当美術館が開催した「現代美術の動向」展に出品しています)、これまで詳細には知られていなかったヨシダの作品や資料の詳細な調査が行われ、その成果が発表されています。
ヨシダミノルは、関西のみならず日本の戦後前衛美術史において特筆すべき活動を行ったアーティストでした。
なかでも、ヨシダの1960年代の絵画に対しては、近年の国内外での日本の前衛美術史研究の活発化や、ヨシダをはじめとする後期「具体」の作品が紹介された2013年のニューヨーク、グッゲンハイム美術館での「具体」回顧展を背景に、国際的な再評価の機運が高まりつつあります。
しかしながら、幸いにも当時の絵画の多くが現存しているにも関わらず、それらを一堂に紹介される機会はほとんどありませんでした。
1960年代の絵画を通じて、ヨシダの画家としての優れた感覚、技量にあらためて光をあてると同時に、それらのめまぐるしい様式の変遷を、社会や政治、生活環境、人々の価値観が激動した1960年代の時代感の表れとして捉え、「具体」の一員としてだけではなく、解散後も常に時代と向き合いながら表現活動を続けたひとりのアーティストとして、ヨシダミノルを見直す契機となるでしょう。
キュレトリアル・スタディズ06:ヨシダミノルの絵画 1964-1967 展示目録
☆★☆★ ヨシダミノルの絵画 1964-1967 ☆★☆★
■開催日時:2014/7/16~8/31 9:30~17:00 (毎週金曜日20:00)
休館日/毎週月曜日(7/21(祝)は開館、翌7/22休館)
■開催場所:京都国立近代美術館 4F コレクション・ギャラリー内
〒606-8344 京都市左京区岡崎最勝寺町(岡崎公園内)
■料 金:一般430円 大学生130円 高校生・18歳以下無料
※本料金でコレクション展もご覧いただけます。
■主 催:京都国立近代美術館 京都新聞
■お問合せ:075-761-4111
■U R L:http://www.momak.go.jp/