添付ネギに込められた、もてなしのココロ

不思議なことがひとつある。それはラーメンにネギがのっていないこと。ネギだけ別に山盛りの小ザルで供してくれるのだ。「たいていのお店では10gくらいですが、ウチでは40gぐらい使います。苦手な方もいらっしゃるのでお好みでトッピングしてください」。独自のセパレートスタイルはラーメン通の間ではよく知られた話。だが、九条ネギを中心に乾燥タイプとしっとりタイプをバランスよく織り交ぜて、食感の妙を楽しませる趣向までご存知の方は少ないだろう。京野菜大好き！なKiKiさんはそのあたりを見逃さない。するりと喉を滑るほど脂のキメ細かなスープは、ずっしりと骨太の国産の豚骨や鶏ガラのなせるワザ。ハウスメイドのチャーシューは最も柔らかい豚のバラ肉で、箸でつまめばホロッと崩れ落ちそうなほどに繊細だ。これで一杯600円とは、涙ぐましい営業努力。常連客の3分の1を占めるという学生たちは、お替り自由の100円ライスとともに多大な恩恵にあずかっている。

京都市右京区常磐北裏町1
075･872･7223
11：30〜翌2：00（L.O.翌1：40）
無休
【平均予算】750円
http://www.ramen-tengu.com/

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