知恩院 追儺式
「福は内」「ごもっとも、ごもっとも」と囃す。
知恩院の節分行事の追儺式には、「鬼は外」の掛け声はない。
知恩院の追儺式は一風変わっており、その年の年男が、七不思議の1つである「大杓子」を持って諸堂を回り、豆をまいて厄払いをします。
この「大杓子」は長さ2.5m、重さ30㎏もある巨大な物で、年に1度、追儺式の時だけ使用されます。
(知恩院の七不思議)大杓子 ―仏のすくい
大方丈入口の廊下の梁に置かれている大きな杓子です。大きさは長さ2.5メートル、重さ約30キログラム。このような大杓子はあまりないところから、非常に珍しいものとしてこんにちでも拝観の方が見上げます。
伝説によると三好清海入道が、大坂夏の陣のときに大杓子をもって暴れまわったとか、兵士の御飯を「すくい」振る舞ったということです。
「すくう」すべての人々を救いとるといういわれから知恩院に置かれ、阿弥陀様の慈悲の深さをあらわしています。
然様に、杓子は「モノをすくう」道具ということから転じて、阿弥陀如来の「救い」を表わしていると謂われています。
たとえ邪悪な鬼といえども「救う」ということで、「鬼は外」とは言わないとか。
知恩院の節分は、全ての人々が救われるよう祈る行事なのです。
参拝者には福豆が配られ、その後三門の楼上から豆まきが行われます。
■開催日時:2014/2/3 13:30~
■開催場所:知恩院 京都市東山区林下町400
■料 金:境内自由
■お問合せ:075-531-2111
■U R L:http://www.chion-in.or.jp/