新incubation5 「時代(とき)をかさねる ―心と技―」
ベテラン作家と若手作家が向き合い、互いに触発し合うことで現代美術を様々な角度から捉え見通す「新incubation」。5回目となる本展は、素材に秘められた可能性を探る二人の作家、生田丹代子と佐々木友恵の作品を紹介します。
ガラス素材を重ね、光や自然のかたちを造形するベテラン作家・生田丹代子。
1953年京都府生まれ。1976年京都薬科大学卒。1980年代から薄い板ガラスを積み重ねて、有機的または幾何学的な造形作品を作り始める。変幻自在に繰り広げられる光のグラデーションは、見る角度によって様々に作品の表情を変化させる。活動初期より定期的にギャラリーでの個展や海外のアートフェアへの出品活動を行う。1990年京都市芸術新人賞受賞。
漆を重ね、自身の記憶や痕跡を画面に定着させる若手作家・佐々木友恵。
1983年埼玉県生まれ。2009年京都市立芸術大学院美術研究科漆工専攻修士課程修了。
平面作品や立体作品に漆を用いることで、漆の表現の多様性・可能性を探る。漆を塗り重ねては研ぐという作業を何度も繰り返すことで、艶のある画面を生み出す。どこかノスタルジックな作品は、佐々木自身の「記憶」や「痕跡」をテーマに制作している。
素材を重ね、そこにおもいを重ねてかたちづくられる作品たち。
あなたはそこに何を重ねるのでしょうか。
[関連企画2]対談「素材へのまなざし」出展作家と米原有二(工芸ライター)による対談。
日時:12月21日(土)15:00 ~ 16:30
会場:ミーティングルーム2
※事前申込不要・入場無料
■開催期間:2013/11/22~12/26 10:00~20:00 会期中無休
■開催場所:京都芸術センター ギャラリー北・南ほか
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
■料 金:無料
■お問合せ:075-213-1000 info@kac.or.jp
■URL :http://www.kac.or.jp/