オサム・ジェームス・中川写真展 「沖縄―オキナワ―OKINAWA」
中川自身はアメリカと日本という二つの国にアイデンティティをもち、沖縄と同様に両者の間でつねに揺れ続けてきました。しかも沖縄出身の妻をもつ彼にとって、沖縄を見つめることはまさに自分自身と向き合うことでもあります。その意味でも、これらの作品は客観的な記録というよりも、作家と沖縄との個人的な対話から生み出されたイメージだと言えるでしょう。そこには、目に見えない記憶を想像力によってなんとか可視化させようとする、作家の強靱な姿勢がうかがえます。
※「時代の精神展」とは
現実の複雑な様相と根気づよく向きあい、作品を制作しようとする学生を段階的に育成することを目指して、京都造形芸術大学が2010年度に立ちあげたプログラムです。世界の様々な問題に取り組むアーティストとの協働により、展覧会やワークショップなどを展開してゆきます。
関連イベント ※ すべて予約不要・入場無料
●11月22日(金) オープニング・レセプション 18:00―
●11月23日(土) トークセッション「『沖縄―オキナワ―OKINAWA』展をめぐって
13:00-15:30(予定)(人間館一階@カフェ)
第一部 アーティスト・トーク
第二部 ディスカッション
ゲスト: 仲里効(映像批評家)
出演: オサム・ジェームス・中川(写真家)
椿昇(京都造形芸術大学教授、現代美術作家)
進行: 竹内万里子(京都造形芸術大学准教授、批評家)
作家略歴/オサム・ジェームス・中川(Osamu James Nakagawa)
写真家。1962年米国ニューヨーク市生まれ。生後7カ月で両親とともに日本に帰国し、15歳まで東京で育つ。その後テキサス州ヒューストンに移住しヒューストン大学修士課程修了(写真学)。1998年よりインディアナ大学准教授。1980年代より本格的に写真制作を開始し、90年代より世界各地で数多くの個展・グループ展に参加。日米二カ国にまたがる自身のアイデンティティを踏まえて様々な作品を制作、発表してきた。主な受賞歴に第一回東京国際写真ビエンナーレ第2位、グッゲンハイム奨学金、第26回東川賞新人賞など。主な作品収蔵先にメトロポリタン美術館、ジョージ・イーストマン・ハウス、コーコラン美術館、ヒューストン美術館、クライスラー美術館、東京都写真美術館、清里フォトアートミュージアム、佐喜眞美術館など。現在、米国在住。
☆★☆★ オサム・ジェームス・中川写真展「沖縄―オキナワ―OKINAWA」 ☆★☆★
■開催日時:2013/11/22~12/14 10:30~18:30
■開催場所:京都造形芸術大学 ギャルリ・オーブ [人間館一階]
京都市左京区北白川瓜生山2-116
■料 金:入場無料
■お問合せ:075-791-9122
■URL :http://jidainoseishin02.wordpress.com/
http://osamujamesnakagawa.com