戦乱を生きた秀吉&高台寺・圓徳院夜間拝観・ライトアップ
16世紀後半から17世紀初頭にかけてのおよそ半世紀は、日本の中世から近世へと移り変わった時代であります。
西洋の大航海時代の影響を受け、政治・経済・社会・文化の各面において、東アジアで大きな変化が重なりました。このおよそ半世紀は日本では下克上の時代といわれました。人は実力次第で政治や経済の実権を握ることが可能であり、それゆえ戦乱が繰り返されました。
この激動の時代を生きた代表的な人物が、一代で天下を取った豊臣秀吉です。秀吉の家族や家臣たちもまたそれぞれの思いを持ちつつ、時代の波の中で精一杯に生きました。
高台寺は、豊臣秀吉夫人の北政所(出家して高台院)が建立した寺院であり、秀吉とその周囲に生きた人々に関連する品々が伝わりました。それらは、当時の人々が急激な変革と戦乱の時代に生きたからこそ、時には精神を高揚させ、時には精神を鎮めることを必要としていた様子を伝えています。
豊臣秀吉が政権を握った時代は後に桃山時代と呼ばれ、政治や経済のみならず生活文化も革新された時代でした。この展覧会では、高台寺に伝わる豊臣秀吉の肖像画や念持仏の大随求菩薩、秀吉がその身辺に置いた馬印などの桃山時代の貴重な文化遺産を公開するとともに、当時の人々の生活や美意識を紹介いたします。
◆ 主な展示品(*入替え有り)
・ 大随求菩薩像だいずいぐぼさつぞう(桃山時代)
・菊桐蒔絵刀掛きくきりまきえかたなかけ(桃山時代・重要文化財)10月下旬~12中旬公開
・神号「豊国大明神」しんごうとよとみだいみょうじん(桃山時代)
・陣中弁当じんちゅうべんとう(丸)(桃山時代)
・馬印うまじるし(桃山時代)
・和歌色紙わかしきし(桃山時代)
■高台寺/山岸泉琳 特別展「秋の雅」
心づくしの秋の庭に、彩りを添えて現代の風流を表現。
絵師・山岸泉琳さんが古今和歌集で詠まれた秋の京都をモチーフに原画を手掛けた。
7倍の大きさに印刷した樹脂のシートを庭に敷き詰め、周りから青や緑の発光ダイオード(LED)ライトを使って照らす。
■圓徳院/よみがえる桃山の美
長谷川等伯筆「山水図襖」復元画三十二画全面公開
☆★☆★ 戦乱を生きた秀吉 &高台寺・圓徳院夜間拝観・ライトアップ☆★☆★
■開催日時:2013/10/25 ~ 12/10 9:00~22:00
■開催場所:高台寺「掌美術館」、高台寺、圓徳院(10:00~)
京都市東山区高台寺下河原町530,526
■入 場 料:高台寺掌美術館 300円
2ヵ所共通拝観券(高台寺、高台寺掌美術館) 600円
3ヵ所共通割引拝観券(高台寺、高台寺掌美術館、圓徳院) 900円
■お問合せ:075-561-1414
■URL :http://www.kodaiji.com/museum/