木島櫻谷☆京都日本画の俊英
木島櫻谷(このしまおうこく)は、明治10年、京都市中京区三条室町の商家に生まれ、京都市立商業学校を中退、日本画家今尾景年の画塾に入門、同時に山本谿愚について漢詩を学びました。
明治40年、第1回文展に「しぐれ」で2等賞に入選、第6回展まで連続入賞し、大正2年第7回展では、今尾景年にかわって審査員を務め、大正元年に京都市立美術工芸学校教諭、大正4年京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)教授となりました。
そして、明治後半から大正には文展の花形として活躍し、帝展では審査員を務めるなど、明治から昭和の京都画壇の第一人者となった日本画家です。
回顧展となる本展では、櫻谷の各時期の代表作を中心に、公益財団法人櫻谷文庫の未公開資料があわせて公開されます。
櫻谷が特に得意とした動物画は、柔らかな毛並みの描写と優しく表情豊かな眼差しが人気を評しています。
この機会に、同期間開催されている、櫻谷が晩年までを過ごした衣笠の木島櫻谷旧邸特別公開と、あわせての観覧をお奨めします。
【関連イベント】
せんおくアートサロン「木島櫻谷と京都の日本画を語ろう」
日時:11月9日(土)13:30~15:30 会場:泉屋博古館 講堂
定員:100名(先着)※参加無料・事前申込不要(当日受付)
■パネラー
「櫻谷と京都の日本画の流れ」:平野重光(美術史家)
「今尾画塾と櫻谷の芸術」:今尾景之(日本画家・今尾景年ご令孫)
「櫻谷の理想郷とは~櫻谷邸の分析から」:清水重敦(京都工芸繊維大学准教授)
列品解説 展示室にて、学芸員が解説を行います。
■木島櫻谷展
日時:2013年11月2日(土)、30日(土)14:00~
■中国青銅器の世界(常設展)
日時:2013年11月23日(土)14:00~ ※常設展は、毎日ミュージアムボランティアによる解説があります。
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展覧会相互割引
・国登録有形文化財「木島櫻谷旧邸宅特別公開」
・「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」」(京都市美術館|2013年10月22日~12月15日)
・「下絵を読み解く 竹内栖鳳の下絵と素描」(京都市美術館|2013年10月19日~12月1日)
上記の入場券(半券可)を窓口にて提示された方は、団体料金2割引にて入場可能です。
また、上記展覧会入場時に「木島櫻谷展」の入場券(半券可)を提示いただくと、団体料金でご覧いただけます。
※但し、会期中1枚につきお一人様1回限り
■開催日時:2013/10/26 ~12/15 10:30~17:00
休館日/月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
■開催場所:住友コレクション 泉屋博古館
京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
■拝 観 料:一般730円 高大生520円 小中生310円
■お問合せ:075-771-6411 info@sen-oku.or.jp
■URL :http://www.sen-oku.or.jp