四川料理 如意 じょい
常客が席を奪い合う名店
ひと皿入魂の料理を、一撮入魂。関西で、いや日本で料理写真と言えばハリー中西さんであり、本誌の歴史上、味のご意見番としても活躍してくれた氏の勧める一品に期待は高まる。同店の店主、川原さんは京都ロイヤルホテルの「清華」で料理長まで務めた一流料理人。独立に際しては、街なかから距離を置いた左京区・北白川を選んだが、旧来からの常客もひっきりなしにやって来て、アレよアレよという間に予約必須の人気店に。彼らの多くが目指すのがこの「担々麺」。「如意」と言えば…、な麺である。胡麻の芳ばしい風味で抑えられている自家製ラー油の辛味は、後を引くボディブロウのごとし。ゆえに酒興のシメにも相応しいが、オーダー1発目にも入り込んでくる名物だ。たっぷりの汁は麺を食べ終えても丼に充分残るため、思わず白飯をぶっこみたくなるほど。汁ナシ坦々麺派をも、汁アリ派に転ばせてしまうバランスの良さが次々と常客を生み出している。
京都市左京区北白川上別当町23
コーポ蘇峰1F
075・724・5200(要予約)
17:30〜20:00頃
火、第3水休
【平均予算】昼770円 夜1000円