浮世絵の夏 -納涼と花火- / 美術館「えき」KYOTO
~国貞、国芳、広重ら 人気絵師の競演~
江戸時代、暑い夏を楽しく過ごす暮らしがありました。
冷房のない時代のこと、涼を求める人々は水辺へと繰り出します。京の四条河原、江戸の隅田川岸は、最も有名な夏の人気スポットでした。 特に両国では5月28日の川開き以降、毎夜花火が打ち上げられ、夏の夜空を彩りました。
両国橋の上には大勢の見物客が押し寄せ、そぞろ歩く川岸には水茶屋が並び、川面は沢山の涼み船で埋められるという、大変な賑わいを見せていました。漆黒の夜空に明滅する花火に一時暑さを忘れ、歓声が沸き上がります。江戸の繁栄を伝えるこの風景を、国貞、国芳、広重等の人気浮世絵師が競って描いています。
納涼に出かける人々は、デザイン性豊かな浴衣を着て、おしゃれを楽しみました。
手に持つ団扇は、美人画や、お気に入りの役者の舞台姿が描かれた美しいもので、涼しさを演出する必須アイテムでした。
江戸の人々が工夫を凝らし、また楽しみながら夏を過ごしていたことが、浮世絵に描かれた情景から窺い知ることができます。
本展では(公財)平木浮世絵財団の所蔵より、納涼と花火など夏の風物詩を題材にした浮世絵、約120点を一堂に展覧いたします。
【ギャラリートーク】
■8月25日(日)/午前11時・午後2時(各回約30分)
■7階=美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
廣瀬千紗子氏 同志社女子大学表象文化学部教授
■開催日時:2013/8/15~9/9 10:00~20:00
■開催場所:美術館「えき」KYOTO
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
■入 場 料:一般 800円 高大学生 600円 小中学生 400円
■主 催:京都新聞社 公益財団法人平木浮世絵財団
■お問合せ:075-352-1111
■URL :http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/