欧米が愛した輸出蒔絵の華 ― 芝山と杣田/清水三年坂美術館
ギャラリートーク
館長による展示解説。
●日 時:2013年 6月 30日(日)14: 00 – 15: 00
●参加費:無料(入館料必要)
幕藩体制の崩壊した明治時代、日本人の生活様式は急速に欧米化し、伝統的な工芸品の国内需要は激減しました。無用となった刀剣や刀装具、印籠、根付などが輸出されるようになると、他国に類を見ない、精巧で装飾性豊かな工芸品はたちまち欧米の美術愛好家達の注目するところとなりました。また、当時世界の産業に太刀打ち出来る唯一の分野であった工芸品は、万国博覧会へも出品され、高い評価を受けます。国内での需要を失っていた多くの職人達は政府主導の殖産興業政策の元、欧米好みの輸出向けの調度品の制作に従事するようになり、中でも、貝や象牙、鼈甲、珊瑚などを用いて多彩に装飾する芝山細工や、艶やかな光を放つ青貝と金の切片などを緻密に貼り合わせた杣田細工が施された色とりどりの漆芸品は、当時の欧米の市場で大変な人気となり、数多く輸出されました。
今展では、100年の時を越えて欧米より里帰りした芝山細工と杣田細工の選りすぐりの品々を展示します。
■開催日時:2013/5/24 ~8/18 10:00~17:00
休館日/月・火曜日(祝日の場合は開館)
■開催場所:清水三年坂美術館
■入 場 料 :一般500円 中高大学生300円 小学生200円
■お問合せ:075-532-4270
http://www.sannenzaka-museum.co.jp
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