涼しく暮らす夏のしつらえを 京の町家で学ぶ
6月に入ると、衣替えの季節です。
高温多湿の日本の気候に加え、
地球温暖化、ヒートアイランド現象により、
昨夏などは
家の中にいても熱中症での犠牲者が多発する酷暑でした。
もともと蒸し暑いことで知られる京都ですが、
町家では、
少しでも涼しげに暮らせるようにと工夫された先人の知恵がいっぱいです。
京町家は、
うなぎの寝床とも呼ばれる狭い間口の奥深い造りです。
夏になると、
軒先にはすだれをかけて直射日光をさえぎり、
部屋の床はじゅうたんからひんやりした網代敷に、
襖は風通しの良い御簾障子に、
座敷では屏風や軸も夏仕様のものに換えられます。
そして
朝夕の涼しい時に打ち水をすると、
家の中を涼しい風が通り抜けるのです。
エアコンに頼らずとも涼しく暮らす工夫がいっぱい、
エコな暮らしの京町家。
ぜひお手本にしたいものですね。
夏支度の調った紫織庵では、
「夏をむねとす」
として建てられた京の町家が一番美しく見える、
夏のしつらえ
をご覧いただけます。
京の町家・夏のしつらえ
■開催会場:紫織庵(京都市中京区新町通六角上ル )
■開催日時:2013年6月5日~ 10:00~17:00
■料 金:500円
■お問合せ:紫織庵 TEL.075-241-0215
■URL :http://www.shiorian.gr.jp/