日系人強制収容所と9.11を体験した反骨のホームレス画家
本展では、20世紀の暴力にさらされながらも、反骨精神と生命への優しいまなざしを持ち続けた個性的な作家ジミー・ツトム・ミリキタニの作品と、彼が経験した歴史の一端を紹介されています。
シアトルのウィング・ルーク博物館が所蔵する30点のミリキタニ作品と、彼が体験した歴史の解説を組み合わせて紹介。ミリキタニの描くユーモラスでかわいい猫や花を楽しむとともに、それを生み出した作家が受けた歴史的な暴力や、それが人間に与える影響、そしてそれに立ち向かう力について考える機会となります。
また、特別企画展示として「丸木スマ展─生命(いのち)をみつめて─」が同時開催。併せてご観覧ください。
特別企画展示
「丸木スマ展ー生命(いのち)をみつめてー」
会 期:2013年5月14日(火)~7月20日(土)1875(明治8)年広島で生まれた丸木スマは、22歳で結婚し、家業の船宿を手伝いながら農業に従事しましたが、1945(昭和20)年、爆心地から2.5キロの自宅で被爆し、夫や親戚を亡くします。戦後、70歳を過ぎたスマは、≪原爆の図≫を描いたことで知られる、長男で日本画家の丸木位里・俊夫妻の勧めで絵を描き始めます。天衣無縫の画家と呼ばれたスマは、自然を鋭く優しいまなざしで捉えた作品を数多く残し、1956年に81歳で亡くなるまで描き続けました。今回は、特別企画展として色鮮やかな花や生き物を描いた作品や、自身が観た原爆投下直後の様子を描いた作品など計12点と、スマの生前に出版された画集などの資料7点を紹介します。
■開催日時:2013/5/14 ~ 7/20 9:30~16:30
休館日/月曜日(ただし7月15日(月・祝)は開館)、7月16日(火)
■開催場所:立命館大学国際平和ミュージアム
603-8577 京都市北区等持院北町56-1
■入 場 料 :大人400円 中高校生300円 小学生200円
■お問合せ:075-465-8151
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/index.html