桂昌院のしだれ桜に寺宝春期公開/善峯寺
桂昌院お手植えのしだれ桜が目映い善峯寺。
今年は4月6日頃から一週間、満開見頃に入るようです。
山内には善峯白山・櫻あじさい苑をはじめ、至る所に桜が植栽されており、
市内一望の眺望とともに散策が楽しめ、春が満喫できます。
時同じくして、桜のシーズン恒例の寺宝春期公開も4月1日から始まっています。
今春は
「―伝教大師ご生誕1250年と西国三十三所草創1300年―」と題して、
伝教大師ご生誕1250年ゆかりの品々を中心に、桂昌院ゆかりの品が展示されます。
企画展の主な展示品
青銅製経筒・陶製経容器・瓦質経容器・火消し壷
慈鎮和尚が伝教大師筆の法華経を納めたとされる経塚より出土したものです。 残念ながら、経典類は残っていませんが、平安末期から鎌倉期のもの、また江戸時代のものとみられる経筒及び経容器が石室内に納められていました。大正14年(1925)に発掘調査が行われ、京都大学に預けられていましたが、90年ぶりに当寺に戻ってきました。「伝教大師坐像」
曲禄に坐し、帽子を着け、禅定印を結ぶ典型的な姿でつくられた木像です。像底に安永3年(1774)につくられたとの銘があります。「西国三十三所観音霊験記」
江戸末期より明治にかけて、西国・坂東・秩父の観音霊場(百観音)の霊験記が発行されました。絵師は二代目広重と三代目豊国、詞書は戯作者の万亭応賀で、上部に境内の様子、下部に霊験譚がかかれています。本作は、西国三十三所の霊験記を折本にまとめたものです。西国三十三所御影宝印軸
古清水色絵牡丹唐草文七宝繋透彫六角壺
享保17年(1732)に東山天皇の母、敬法門院より寄進されたもの。七宝繋文の透彫と内部の金の装飾が大変華やかな菓子壺です。古清水色絵金彩七宝繋文透彫重鉢
吉祥文を青・緑・金で描き、七宝繋文の透彫を施した4段重ねの鉢です。小川治兵衛書簡
明治から昭和にかけて活躍した作庭家、七代目小川治兵衛が当寺に宛てた書簡です。
当寺の向山の植付について書かれており、自筆の計画図も添えられています。など
■開催日時:2016/4/1~5/31 9:00~16:30
(4/1~4/17は毎日/その他の週は土・日・祝)
■開催場所:善峯寺寺宝館・文殊堂
〒610-1133 京都市西京区大原野小塩町1372
■入 山 料:大人500円 高校生300円 小・中学生200円
■お問合せ:075-331-0020
http://www.yoshiminedera.com/