門前のあぶり餅で知られる今宮神社の今宮祭!?
古記に、
「正暦5年(994)6月27日疫神を鎮めん為、御霊会を修し、
木工寮神輿二基を造り船岡山に安置す。これ今宮祭の始まりなり」
とあるらしいが、
千年を超えて御霊を受け継いできているのである。
今宮祭の神幸祭が5月5日行われ、5月15日(15日に近い日曜日)の還幸祭まで
西陣はお祭りである。
「今宮祭」は、一条天皇(980〜1011年)が「御霊会今宮祭」を官祭とし、中世まで長らく官祭として執り行われてきた歴史を持つ。
近衛天皇の久寿元年(1154年)四月、京中の民衆の今宮詣が余り華美に過ぎるということから、「夜須礼(やすらい)」への参詣が禁止された。
その後応仁の乱を経て衰退復活を繰り返し、近世に入っての「西陣」の抬頭と桂昌院 (西陣出身のお玉)の肝入りにより元禄期に再び復興し、江戸時代を通じて往昔のような華やかさと賑わいを取り戻したと伝える。
いつの世も西陣とともに苦楽を共にして、町衆による「西陣の祭」として氏子町に支えられてきた。
今宮神社は、かつての内裏の真裏に位置する神社であることからすると、日本の祭や信仰を考える上で非常に重要な意味を持つ存在であろう。
ところが、今宮神社の「あぶり餅」ばかりが情報誌に取り沙汰され有名になるも、如何に美味いあぶり餅であっても今宮詣の門前茶屋の菓子である。
「一和(一文字屋和輔)」や「かざりや」を知っていて、「今宮神社」を知らないでは主客転倒している。
いかにも可笑しく、平和ボケのご時世である。
予定されている本年の巡幸などについては、中止の場合があります。
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075-491-0082
今宮祭
5月 5日 9:30~ 13:00 本社発 16:00頃旅所着
5月 6日 (5月 今宮祭祭礼期間中1日) 14 :00 湯立祭
5月12日 (5月第2又第3日曜日 ) 12:00~ 13:00 旅所発 16:00頃御供所着
今宮神社
京都府京都市北区紫野今宮町21
075-491-0082
京の春祭/ 紫野御霊会 今宮神社
http://www.imamiyajinja.org/jpn/imamiya_JPN/jin_gong_ji.html