高級瓶入りの宇治茶ドリンク
宇治茶ブランド新展開プロジェクト協議会の京都府茶協同組合は、瓶入りの宇治茶ドリンク「玉兎(たまうさぎ)」を5月下旬から販売予定だ。
旅館や料亭などの飲食で、ノンアルコール飲料のメニューとして、烏龍茶はあるが「緑茶ドリンク」がほとんどないことに注目した。
水と同じように無料で提供されるお茶も、対価を支払う価値のある商品であれば、付加価値が認められるという。
お茶を有料で楽しむマーケットを今後育成していくため、京都らしいノンアルコール飲料として「玉兎」を商品化した。
試作、研究を重ねるうち、新芽に20日以上の覆いをして日光を当てず、その柔らかく緑色の濃い芽を摘んで蒸し、もみながら乾燥させる19世紀前期に宇治で開発された製茶技術の至高とも言うべき「玉露」を原料に使用。その理にかなった60度Cの低温抽出で、口に含んだ瞬間に広がる独特のうまみと甘み、まろやかさは唯一無二で、京都らしいうまみと濃度感があるのが特徴である。
1瓶は220ml、1ケース24本入り、販売価格は350~400円の設定予定で現在検討中。末端メニューでの提供価格は1000円以内になればとしている。