新春展「近代の博覧会と茶の湯」 / 茶道資料館
19世紀後半、万国博覧会は各国がそれぞれ独自の思想や最新技術を示し、国家の威信をかけて臨む祭典でした。明治維新を契機として近代国家への道を歩みはじめた日本は、各国で開催される万国博覧会で欧米諸国の先進技術を学び取る一方、茶の湯を日本固有の文化のひとつとして世界にアピールしました。
また日本国内では、裏千家十一代家元玄々斎精中(げんげんさいせいちゅう・1810-1877)の創案に基づき、高弟前田瑞雪(まえだずいせつ・1833-1914)が、明治5年(1872)に開催された第1回京都博覧会において訪日外国人のために卓と椅子を用いた新しい茶の点前「立礼(りゅうれい)」を披露するなど、西洋化する生活様式に対応した形式が考案されます。
本展では、国内外で開催された博覧会へ出品された千家十職の作品や、立礼の成立を示す史料、京都の伝統工芸に取り入れられた新しい技術や図案をめぐる作品などを展示し、日本を取り巻く情勢が大きく変容した時代の茶の湯について紹介します。
前期:1月 7日(火) ~ 2月 2日(日)
後期:2月28日(金) ~ 3月29日(日)
(※前期と後期で展示替えを行います)
令和2年新春展
☆★☆★ 新春展「近代の博覧会と茶の湯」☆★☆★
併設展「鵬雲斎コレクション撰」
■開催日時:2020/1/7~3/29 9:30~16:30(入館と無料呈茶は16:00まで)
休館日/月曜日 (ただし1月13日は開館)、1月14日(火)、
展示替え期間(2月3日~2月27日)
■開催場所:茶道資料館
京都市上京区堀川通寺之内上ル682番地(裏千家センター内)
■料 金:一般700円 大学生400円 中高生300円 小学生以下無料
■お問合せ:075-431-6474
■URL :http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/tenjinow/tenji.html