「北大路魯山人 古典復興-現代陶芸をひらく-」★滋賀県立陶芸の森
京都に生まれた北大路魯山人(1883-1959)は、はじめ書や篆刻の分野で活動し、30歳代終わりの1922(大正11)年に、生来の食に対する関心から「料理の着物」としての作陶に向かいます。それは単なる食器づくりではありませんでした。彼は中世以来日本文化の核となっていた茶道を基軸とするわが国の伝統に触れ、一挙に陶芸の古典復興を代表する存在となりました。その活動はまさに<『美』を食す人>と形容できるものです。かつて中国大陸や朝鮮半島からもたらされ、日本人によって守り伝えられたやきもの、そして日本で生み出された素朴な焼締めのやきものから鮮やかな色絵まで、長い年月をかけて積み重ねられてきたやきものの様々な美をすくい上げた魯山人の制作は、絶えず同時代の陶芸家たちを触発しました。
本展覧会では、魯山人を中心に同時代の陶芸家たちの作品と、中国、朝鮮、日本陶磁など古典の名品も併せて展示し、現代陶芸の礎となった昭和時代を展望します。
展示構成
Ⅰ はじまりの中国陶磁-色絵・染付・青磁
Ⅱ 朝鮮半島のやきものへ-朝鮮陶磁、そして唐津・萩
Ⅲ 桃山陶へのあこがれ-織部・志野・黄瀬戸など
Ⅳ 名工との対話-日本陶磁 色絵・染付など
Ⅴ 書・漆・画
Ⅵ 枯淡の造形・土にかえる-信楽・伊賀・備前
Ⅶ 現代陶芸をひらく
-特別展示-
「魯山人と信楽」
没後60年特別展
■開催日時:2019/9/14~12/1 9:30~17:00
■開催場所:滋賀県立陶芸の森 陶芸館
〒529-1804 滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7
■入 場 料:一般:800円(640円)高大生:600円(480円)中学生以下無料
■お問合せ:0748-83-0909
■URL :http://www.sccp.jp/