京博寄託の名宝 ─美を守り、美を伝える─
2019年9月、日本で初となるICOM(アイコム)こと国際博物館会議の世界大会が、京都の地で行われることになりました。
京都国立博物館は、明治30年(1897)に開館しました。その主な設立目的は、京都の寺社などに伝わる貴重な文化財をお預かりして大切に保管し(これを寄託といいます)、展示することにありました。当時は、廃仏毀釈や脱亜入欧の嵐が吹き荒れた後で、文化財が毀損・遺失、もしくは国外流出する危機に直面していたためです。それからおよそ120年。文化財を取り巻く状況は大きく改善されましたが、洪水や地震などの災禍が頻発する昨今、寄託の意義が色あせることはありません。このことは、ICOM京都大会のテーマとなっている「文化をつなぐミュージアム―伝統を未来へ―」とも重なり合うものといえましょう。
本展では、京都国立博物館に収蔵される6,200余件もの寄託品の中から、選りすぐりの名品を展示いたします。一昨年の「国宝」展に勝るとも劣らない美の極致を、ぜひご鑑賞ください。
ICOM京都大会開催記念 特別企画
京博寄託の名宝 ─美を守り、美を伝える─
会期:2019年8月14日(水)~9月16日(月・祝)
会場:京都国立博物館平成知新館(京都府京都市東山区茶屋町527)
開館時間:午前9時30分~午後5時、金・土曜日は午後9時まで開館(9月7日(土)を除く)
*入館は各閉館30分前まで休館日:月曜日(ただし、9月2日(月)、9月16日(月・祝)は開館)
観覧料:一般520(410)円、大学生260(210)円*()内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込み*高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料(要証明)。*キャンパスメンバーズ(含教職員)、障害者の方とその介護者1名は無料(要学生証・教員証、障害者手帳などの提示)。
無料観覧日:9月7日(土)<国際博物館会議閉会日>9/2~9/7は本館も特別公開しますお問い合わせ:075-525-2473(テレホンサービス)
ホームページ:https://www.kyohaku.go.jp/