キノコとエビと小籠包でランチ/魏飯夷堂
エキゾチックを醸しだしている紅に黒、庶民的な三条会商店街をエキゾチックに演出している。 昔からある「本田味噌」の看板が残され、その歴史とホンモノの冠のようにも見える。
この店「魏飯夷堂(ぎはんえびすどう)」は、ミシュランの一つ星を獲得した創作中華料理店「一之船入(いちのふないり)」のオーナーシェフ、魏禧之(ぎ・よしゆき)さんが、自分が食べたい中華料理店をと2010年9月にオープンさせた。
壁に掛かっている木製の品書きは、魏さんの父で昔、横浜中華街にあった名店「明揚(ミンヤン)」のオーナー、魏倫慶さんの手によるものらしい。
さて、魏さんと上海出身の点心師王鉄勇(ワンティーエン)さんが作り出した小籠包にはファンが多い。 美味さは勿論、その手軽な値段によるところが多く、近所の人も絶えない。
一人で行くもお構いないのだが、左のコースにしたいのだが、二名様からのメニューとなっている。 飲食店には時折こんなことがあるが、客としては理解できない店の都合があるのか。
仕方なく、左のランチメニューへ、 800円のランチに小籠包二個と杏仁豆腐のデザートをセットして、1000円のランチに甘んじた。
13折のひだで整えられている。蒸される温度は300度に近い高温であるという。
それは約5分で蒸しあがり、早々と運ばれてくる。
支払いの桁が二桁違わないと、昨今はかけて貰えない台詞である。
妙に擽られ、この一言で嬉しくも楽しい食事となる。
生姜をのせて、黒酢をかける。
その皮はぎりぎりまで薄く、たっぷりと入ったスープが見る見るレンゲに溢れでる。
冷ましたスープの煮こごりと具とを混ぜ合わせ包まれているので、
蒸されると旨みの凝縮した極上のスープとなるようだ。
ふーふーと吹いてスープを吸い、ズッシリと具の詰まった小籠包をパクリと口へ運ぶ。
絶妙なバランスの滋味深い旨みが口一杯に広がる。
小籠包を単品で注文すると、蒸篭には五個入っている。
上海小籠包(900円)、フカヒレ(1300円)や蟹味噌(1200円)、
黒トリュフやポルチーニ茸など用意されている。
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