幕末明治と高台寺――受難の時 大変だぁ!★高台寺「掌美術館」
幕末の混乱する政治情勢のもと、高台寺のある京都東山地域は、幕臣や勤王の志士たちが行き交う歴史の舞台でした。
幕末から明治にかけての時期(19世紀半ば)は、動乱の転換期といわれます。この時期の高台寺は受難の時を迎え、多くの建物を焼失しました。
しかし明治時代になると、世の中に豊臣秀吉顕彰の動きが見られ、その影響は京都にも及びました。豊臣家にゆかりのある高台寺は、その支援する人々から寄進をうけて再興の道をたどり始め、幾多の苦難を経て新しい時代を迎えました。
◆主な展示品
高台寺伽藍図(宇喜多一蕙筆) 江戸時代後期 高台寺所蔵
太田垣蓮月茶碗 明治時代初期 圓徳院所蔵
豊臣秀吉和歌十首(黒田長成寄贈) 明治時代初期 高台寺所蔵
梅に草花図屏風 狩野派 桃山~江戸時代 高台寺所蔵
楓桐菊蒔絵薬味壺 桃山時代[重要文化財・前期公開] 高台寺所蔵
秋草蒔絵提子 桃山時代[重要文化財・後期公開] 高台寺所蔵
今回の展覧会では、今まで紹介されることが少なかった幕末維新を中心に、江戸時代後期以降の高台寺の様子を伝える作品資料を公開します。また、動乱期に高台寺が守り伝えた桃山文化の代表的文化財と、明治時代に新たに寺へ寄進された品々をあわせて紹介いたします。
2018年夏の展覧会
☆★☆★ 幕末明治と高台寺――受難の時 大変だぁ! ☆★☆★
幕末の志士たちが歩いた道
■開催日時:2018/6/16~10/14 9:30~18:00
*高台寺・圓徳院の夜間特別拝観期間中(8月1日(水)~8月18日(土))は、午後9時30分受付終了。
■開催場所: 高台寺「掌美術館」
〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町530 京・洛市「ねね」2階
■入 館 料:高台寺掌美術館 300円
3ヵ所共通割引拝観券(高台寺、高台寺掌美術館、圓徳院)900円
■お問合せ:075-561-1414
■U R L :http://www.kodaiji.com/index.html