清盛が食っていた唐菓子が今も京にある
NHK大河ドラマ「平清盛」で、忠盛や清盛が唐菓子を食すシーンがあります。
その唐菓子を、今も祇園石段下へ買いに走ればいただくことができますよ。
平安時代の旨きものをお口にされてはいかがでしょうか。
時代を逆のぼり奈良時代、遣唐使が仏教の伝来と共に日本へ持ち込みました唐菓子の一種「団喜」でございます。
この清浄歓喜団なしに和菓子の話を語る事は出来ません。亀屋清永はこのお菓子を製造する唯一の和菓子屋でございます。
お味は、こしあんに「清め」の意味を持つ7種類のお香を練り込み米粉、小麦粉で作りました生地を金袋型に包み純正の胡麻油で二十分、揚げて作ったお菓子でございます。 亀屋清永
一個というのも少々気がひけましたので、二個入りを買い求めました。
〆て、1155円(箱代込み)。ひとつ525円と、高価なお菓子です。
数多い京菓子の中で、千年の歴史を昔の姿そのまま、
今なお保存されているものの一つなんですね。
唐菓子とは「からくだもの」と呼ばれ、仏教と共に我国へ伝わり、天台宗、真言宗などの密教のお供えもので、当時は、とても一般庶民は口にすることは出来ず、貴族のみに与えられたものであります。
七種の香を入れて包み、そのほのかな神秘な香は仏教で言う「清め」の意であり、八つの結びは八葉の蓮華をあらわし、形は金袋になぞらえ、たぎった上質の胡麻油で、揚げてあります。伝来の当時は中身は栗、柿、あんず等の木の実を、かんぞう、あまづら等の薬草で味付けしたらしく、小豆餡を用いるようになつたのは徳川中期の後であります。
弊店はその秘法を比叡山の阿闍梨(あじゃり)より習つたと伝えられ、月の一日、十五日を中心に調製します。勿論精進潔斎の上調進することは昔も今も変わりはございません。
お召し上がりの際、もう一度軽く焼かれますと一段と香味がございます。
先日のシーンを録画でのスローでじっくりと・・・間違いなく、この「お団」をNHKは使っていますよ。
ザクッと頬張り、清盛の気分になってみました。
京御菓子司 亀屋清永
京都市東山区祇園町南側534
075-561-2181
http://www.kameyakiyonaga.co.jp/index.php