はじまりは、伊藤若冲
京都・岡崎の地に開館して20年。平成10年(1998)以来、細見美術館は日本美術の魅力を多角的に発信し続けて参りました。なかでも「若冲」と「江戸琳派」は多くの方に熱いご支持をいただき、今や細見コレクション、ひいては日本美術を象徴するジャンルに昇華したといえましょう。
開館20周年を記念して行う2つの展覧会では、美術館とともに歩んできた彼らの作品を続けてご覧いただき、江戸時代絵画の豊潤な世界を改めてお伝えしたいと思います。皆様に感謝を込めて、細見美術館が贈る美の祝宴をどうぞお楽しみください。
伊藤若冲(1716~1800)はその独創的な絵画様式で、それまでの京都画壇の常識を打ち破り、旧風革新と呼ばれる18世紀の新たな潮流を切り開きました。 一方、古代中世の宗教美術中心だった細見コレクションが、江戸時代絵画に覚醒する扉を開いたのも若冲です。また、細見美術館での若冲との出会いが日本美術への入り口だったという方も少なくありません。節目の年にコレクションの原点、若冲を総覧し、新たなスタートの幕開けとしたいと思います。
開館20周年記念展Ⅰ 細見コレクションの江戸絵画
☆★☆★ はじまりは、伊藤若冲 ☆★☆★
■開催日時:2018/1/3~2/25 10:00~18:00
休館日/月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
■開催場所:細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
■料 金:一般1300円(1,200円) 学生1000円(900円)
■お問合せ:075-752-5555 info@emuseum.or.jp
■URL :http://shunga.emuseum.or.jp/