北京料理をヴォーリズの残した洋館で・・・
教会ではない。
お城でもない。
飲食店の建物の塔屋とアーチ部分である。
それも京都の飲食店である。
何料理が食べられると思われるだろうか。
玄関アーチにレリーフされたモチーフをひとつづつ見ていくと・・・
山羊・魚介類・シャチか・蛸もいる。
ここは京都の誰もが知るランドマーク「東華菜館」 鴨川四条西詰にある北京料理のお店である。
料理の素材は、 レリーフに見られる食べ物とも、店名とも、結びつきにくいが・・・
東華菜館は建築予算に相当な余裕があったのか、ヴォーリズの遊び心があちこちに窺える。
屋上に建つシンボリックなスペイン・バロック様式が、鴨川に、四条大橋に、とても馴染んでいるから不思議である。
対岸の南座と双璧を為し、京都の伝統と創生のメッセージを象徴しているかのようである。
四条通に面する玄関に立ち、アーチの上部飾りを、とっくりと是非眺めていただきたい。
館内にはヨーロピアンでレトロなエレベーターが今も稼動している。
神社仏閣に留まらず、京都の自慢のひとつに上げても可笑しくないと小生は思っている。
そのエレベーターで上にあがり、席に着くと、この眺望である。
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前菜 お皿など陶器の柄は涼しげに蘭
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かに身入りフカヒレスープ。
充分なコクがあって、しかも淡白気味に仕上がっている。 イケてる。
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甘めの海老チリソース。大海老じゃなかったなぁ。
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金華ハム入りチャーハン
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東華菜館 本店 (トウカサイカン)
京都府京都市下京区西石垣通四条下ル斎藤町140-2
075-221-1147
11:30~21:30(L.O.21:00)ランチ営業、日曜営業