冬期展「茶のために生まれた「樂」という、うつわ展。」
大昔から現代に至るまで日常生活には欠かせない、うつわ。
ガラスのうつわ。陶器のうつわ。金属のうつわ。時には、葉っぱをうつわにすることも。
それぞれの楽しみ方や感性で、うつわは使う人、見る人を魅了します。
さて、日本には様々な陶器の産地があり、それぞれ固有の焼き方で、うつわを作っています。
その中でも、「樂焼」は極めて特殊な陶器です。
それは、茶(=抹茶)を飲むためのうつわとして、新たに生まれた焼物でした。
桃山時代、天正年間(1573-92)の半ば頃。
「千利休」の創意のもと「長次郎」という陶工により樂焼は興りました。
千利休が大成させた「侘茶」。
その美学を色濃く表し、一身に背負い、そのうつわは生まれました。
余計な装飾性や造形の一切を捨て、当時の人々を驚かせた「樂」という、うつわ。
その意志は脈々と引き継がれ、長次郎から400余年、現在で15代を数えます。
歴代は、初代・長次郎を模倣する事なく、その内にある精神性をそれぞれが考え、うつわと向き合いながら、自分自身とも向き合いました。
本展は、茶を飲むための「うつわ」=「茶碗」から、茶懐石にも使われる食のための「うつわ」=「皿」「向付」「菓子器」「食籠」といった作品に焦点を当て、その広がりを追っていきます。
☆★☆★ 冬期展「茶のために生まれた「樂」という、うつわ展。」☆★☆★
■開催日時:2016/12/3~2017/2/26 10:00~16:30 (入館は16:00まで)
休館日/月曜日(祝日は開館)
■開催場所:樂美術館 京都市上京区油小路通一条下る
■料 金:大人900円 大学生700円 高校生400円 中学生以下無料
■お問合せ:075-414-0304
■U R L:http://www.raku-yaki.or.jp/