{ 拾得/じっとく } jittoku
{ 磔磔/たくたく } takutaku
{ 治外法権/ちがいほうけん } CHIGAIHOUKEN
{ MOJO WEST/モジョ ウェスト } MOJO WEST
京都の、音カフェ、音喫茶
まずはお茶でも飲みながら、実際にスピーカーから流れる音楽や、
店の向こうに期待できる音文化に触れて、街の音を満喫しよう。
{ ambient cafe mole/アンビエント カフェ モール } ambient cafe mole
{ Tranq Room/トランクルーム } Tranq Room
{ Village/ヴィレッジ } Village
{ park cafe/パーク カフェ } Park cafe
{ timepiece cafe/タイムピースカフェ } time piece cafe
{ JAPONICA music store/ジャポニカ } JAPONICA music store
{ まっちゃん/まっちゃん } machan
{ ZANPANO/ザンパノ } ZANPANO
{ LUSH LIFE/ラッシュライフ } LUSH LIFE
{ jazz spot YAMATOYA/ジャズスポット やまとや } YAMATOYA
{ GOSPEL/ゴスペル } GOSPEL
{ 柳月堂/りゅうげつどう } Ryugetsudo
ライブハウスで晩餐を
{ Music Cafe OOH-LA-LA/ウーララ } OOH-LA-LA
{ LIVE & SAKE 陰陽/ライブ&さけ ネガポジ } nega & posi
{ UrBANGUILD/アバンギルド } UrBANGUILD
{ Modern Times/モダンタイムス } Modern Times
アナタと酒と、街の音
あのミュージシャンの、あの伝説のバンドの音を、ときに爆音で、ときにじっくりと…、 とびっきりの音楽を聴きながら飲む酒は美味いに決まってる。
{ THE WELLER’S CLUB/ザ・ウェラーズクラブ } THE WELLER’S CLUB
{ KAZABANA/カザバナ } KAZABANA
{ MOTHERS/マザーズ } MOTHERS
{ rub a dub/ラバダブ } rub a dub
音街あちこち、音色いろいろ
音街京都のライブハウス、クラブ、そしてバーやメシ処はまだまだ終わらない。。
今週末も、いや今夜も明日も、街のあちこちで、いろんな「えぇ音」を出している。
{ BACK GAMMON/バックギャモン } BACK GAMMON
{ BAR Bowl/バー ボウル } BAR Bowl
{ coconi/ココニ } coconi
{ KYOTO MUSE/きょうと ミューズ } KYOTO MUSE
{ WHOOPEE’S/ライブ & クラブ ウーピーズ } WHOOPEE’S
{ VOX hall-BIG BANG-/ビッグバン } VOX hall-BIG BANG-
{ LAB.TRIBE/ラブトライブ } LAB.TRIBE
{ KYOTO MOJO/キョウト モジョ } MOJO
{ 世界‐WORLD‐/ワールド } WORLD
{ COLLAGE/コラージュ } COLLAGE
{ La Gallega/ラ・ガジェガ } La Gallega
{ Cafe´ Rumbita/カフェ ルンビータ } Rumbita
{ studio37/スタジオ サーティセブン } studio37
{ 中川酒店 木屋町店/なかがわさけてん きやまちてん } Nakagawa Saketen
{ VIVA LA MUSICA!/ビバ ラ ムジカ } VIVA LA MUSICA
{ レゲエの居酒家 ラスタ/レゲエのいざかや らすた } La sta
{ cafe&gallery etw/カフェ&ギャラリー エトワ } etw
{ 元祖大四畳半大酒場 ポン/ぽん } PON
{ SAM&DAVE KYOTO/サムアンドデイブ キョウト } SAM&DAVE KYOTO
{ ライブスポットRAG/らいぶすぽっと らぐ } RAG
{ 都雅都雅/とがとが } TOGATOGA
{ METRO/メトロ } METRO
京都最古のライブハウス
{ 拾得/じっとく } jittoku
‘73年オープン。日本最古とも言われる。「?(ふん)」というロック喫茶に源流をたどれる「拾得」は、まぁ「live house」ではあるが、肩書きは今も「coffee house」である。「カウンターカルチャーの担い手が集える店にしたい」という、気持ちはロック喫茶のまま。「ヘタでも良いんです。慣れるやろうから(笑)。嫌々やってるんじゃなければ」という温厚な店主・テリーさんのさり気なさも変わらない。店名は古代中国の人名「寒山拾得」から。ちなんだ画が「誰か」の住み家である壁に飾られている。
問答無用、名店中の名店
{ 磔磔/たくたく } takutaku
’74年オープンのライブハウス老舗。というか多くの説明は不要。憂歌団も清志郎もシナロケも、筋肉少女帯も、ウルフルズもハイロウズもつじあやのも…、みんなここで唄った。‘75年からの出演者を網羅している同店のウェブコンテンツを見れば「どんなライブハウス」かが分かる。壁と言わず天井と言わず、何かが絶対にいる。だから「京都でやるなら磔磔で」と言われる、名店中の名店だ。店名は「はりつけ」とも読むが、「ひらひら」とか、羽ばたくような意味の中国の擬音だそうである。
まったりした午後を過ごすなら
{ ambient cafe mole/アンビエント カフェ モール } ambient cafe mole
入口の窓際一面に生い茂っている植物が太陽に照らされ、室内なので実際に風はないけれど、その緑がなびいてカサカサと擦れる心地良い音も聴こえてきそうなくらい。京都を拠点に全国を飛び回るジャムバンド、SOFT(P.31でも紹介)の右近さんによるカフェには、なんとも緩やかな空気が広がっている。「リラックスする装置のひとつ」と、店内にはワールド・ミュージックにジャズ、アンビエント、スカ~レゲエなど雑食的に気持ち良い音楽が漂う。チルアウトにもってこいのタイム感だ。
オフホワイトの壁には奈良・十津川村で拾ってきたという流木をオブジェに。ミニマルな内装は目にも優しい。「忙しい世の中やから、ゆったりほっこりできる場所があっても」
「好き」で広がった直径8年の音楽の輪
{ Tranq Room/トランクルーム } Tranq Room
「たかがBGM、されどBGM」。平田オーナーのこのスタンスが、8年前のオープン以来、目に見えない「つながり」を生み出してきた。客として訪れていたデビッド・シルヴィアン(これだけで相当凄い!)に、BGMのアーティストを尋ねられて、コンタクトの仲介役を買ってみたり、この場所でライブをしたアーティストが利用客の一人と結婚したり…「そんなつながりが大好きやねん」。コミュニケーションが濃密になるローカルさも魅力の一つ。「二軒目は近くにないですから。ここでまったりどうぞ」。
デビュー前後で同店を経由するアーティストも数多いとか。Nabowa、Chiaki Nishimori、choriを筆頭に。大御所のmama!milkも会する8周年イベント「8th Anniversary Special Night」が2008/10/3(金)に同店にて開催された!
食も音楽も自然体で
{ Village/ヴィレッジ } Village
京都市左京区築田町95 第一メゾン白川202
075-712-3372
12:00~14:00
18:00~翌2:00頃(LO 23:00)/月休
土日はPADMA CAFE11:00~18:00
【平均予算】1000円
床にはヘンプを敷き詰め、テーブルやイス、棚などは廃材で。土壁は土を発酵させる伝統的な方法を駆使し、「ナチュラルな空間を」すべてDIYでつくり込んだ。レイヴ以降の土着的&プリミティブな空間。一時期はビーガンだったそうだが、現在はベジタリアン・フードに。「ビーガンだと、お客さんがついてこれなくなって。それだと意味がないし。まず歓びがあってこそやから」。そう、音楽で踊るのも食べるのも、根っこは同じなのだ
「音楽はヴァイブレーションを伝えるものやと思うから、空間をつくる意識」とは自身もジャンベを叩くオーナーの達野さん。民族音楽やサーフロック、夜はラテンも流れる
「花鳥風月丼」1000円は大豆の唐揚げと季節の野菜をふんだんに。もちろんオーガニックな食材のみを使用
音楽カルチャーのるつぼ
{ park cafe/パーク カフェ } Park cafe
カフェというよりは、「サロン」という言葉を使いたくなる。ウォーホルのファクトリーを思い浮かべてもらえると、言わんとしていることがわかるだろう。オーナー牧野広志さんの濃い繋がり(BGMに挙げている人たちもすべて仲良し)もあって、さまざまな関係者たちが集い、情報交換する場に。もちろんカフェとしての機能も万全で、フードメニューは牧野さんの自家農園で採れた季節の野菜をもとに練られる。「どうせならいい音楽を」というシンプルな言葉に、その自負が覗く。
BGMを「これ何ですか?」と聞かれたらこっちのもん。LITTLE TEMPO、ino hidefumi、LOVERS ROCK NITE CREW、STONED GREEN APPLE、mama! milkなどが最近のヘビロ
「牛肉と茄子のオイルパスタ」1300円。すべて無添加、無農薬のものを使用しているが、あくまでさりげない
音で紡ぐ人と人のネットワーク
{ timepiece cafe/タイムピースカフェ } time piece cafe
もはやCDだけでは物足りない。そんな思いからレコード店「JET SET」の元スタッフである西田オーナーが、音→空間へ、その領域を広げた。空間があれば、人は集う。センスのよいBGMセレクトに魅せられる者もいれば、今までジャケットでしか知らなかったアーティストも店に訪れ、ついにはイベントも行った。少しずつ、しかし確実に生まれていく、音楽と空間と人のネットワークが、この店の宝物。「音楽の可能性」を等身大のペースで拡げていく、このスタンスが音好きの老若男女を虜にする。
3Fはカフェ、昨年オープンした4Fはダイニング。シンプルにまとめられた空間には、西田オーナーがセレクトした、時に極私的な音楽が響く。イベントなどは月1回のペースで開催
夜もしっかりお腹を満たすイタリアンとアルコールも用意。「生ハムとキノコのリゾット」980円、ワイン500円~
クラブ界隈のコミュニティ地点
{ JAPONICA music store/ジャポニカ } JAPONICA music store
店内に入ると、まずレコードがずらり。良質のダンス・ミュージックが流れるなか、奥からはコーヒーやカレーの香りが漂ってくる。当初はイベント?ギャラリー・スペースだった奥の部分を今年頭からカフェにしたのは「もっとカジュアルに音好きが集える場にしたくて」。結果、レコ屋+カフェという形態となったが「音を中心にした『ミュージック・ストア』ってことで」と、そこに分け隔てはないのだ。今秋から地元アーティストを世界に発信すべくレーベルを始動というトピックも!
デトロイトやシカゴ周辺のテクノ?ハウス、旬のクリック~ミニマル系からレゲエ、ソウル、ジャズまで。「次はダウンテンポと中南米の一風変わった音楽に力を入れたい」とも
「ベトナムカレー」850円などに加え、地ビールや焼酎も豊富。ふらっとDJがプレイする場合もあり、バー使いにも。
くつろいだままで開宴する
{ まっちゃん/まっちゃん } machan
都雅都雅のブッキングマネージャーを務めてきた松井さんが辿り着いた形は「『ライブ』じゃなく、宴会です」というユルさ。週1~2回はライブを行うものの「あくまで定食屋」であり、「やってるアーティストさんのリビングで、というイメージ」ゆえに、ライブの場所もカウンターに座ったり、ソファだったりと選ばない。それもこれも「もっと音楽を身近に」という思いからこそなのだ。
ライブもBGMも、アコースティックでフォーキーなものがメイン。松井さんを慕って、京都に来た際には来店するミュージシャンも多い。馬場俊英やケイタクらもその一人だ
ガタゴト電車音も不思議と溶け込む
{ ZANPANO/ザンパノ } ZANPANO
京都市左京区田中里ノ内町81
宮川ビル2F
075-721-2891
14:00~24:00/木・第4水休
【平均予算】800円
ビル2階、大きな窓から叡山電鉄を望み、「動きがあるから絵をかけなくてもいい」という景色はなだらかに移ろいゆく。この10月で丸3年となり、「最初はこだわりもあったけど、続けていくことでなくなってきた」という気負いのなさは、そこかしこに滲み出ている。月5~6本ライブを行うが、あくまで「音楽は入口」。コーヒー1杯で3~4時間、という人もザラで、「ご飯だけ食べてすぐ出ていかれるより、そのほうが全然いい」のだ。
「自分がここにいたい、という場をつくっていきたい」と、BGMはエリス・レジーナ、ジルベルト・ジル、ニック・ドレイクからゴング、ビーフハートまでという雑多な並び
窓際の席を確保し、「カフェオレ」450円なんかを飲みながら眼下を行き交う人たちを観察するのも、楽しみのひとつ
他愛のない贅沢な時間
{ LUSH LIFE/ラッシュライフ } LUSH LIFE
「生活の一部、というか全部」という音楽とともに歩み、ジャズ喫茶歴42年という店主の茶木さん。近頃はジャズ・ファンだけでなく、叡山電鉄からのハイキング帰りの人も世間話に花を咲かせていくという。なるほど、マッキントッシュの真空管アンプなど30年前から変わらないオーディオ・システムから鳴るジャズに浸っていると…「もう聞くことないですか?」と、取材なのに気遣ってもらう始末で。野暮なことは聞かなくていいよなぁ、という居心地の良さあってこその出来事だったのだ。
「最近のは薄いやろ」と出てきた「コーヒー」400円は、昔ながらの「ガッツのある」味わい。「自家製ケーキ」350円も
上賀茂神社でジャズ・ピアニスト、「真のジャズ・ジャイアンツ」ランディ・ウェストンのコンサートを同店が企画。
しっとりとした時間を嗜む
{ jazz spot YAMATOYA/ジャズスポット やまとや } YAMATOYA
1970年のオープン以来、蓄積されてきた厚みが、マスターの熊代忠文さんの佇まいとともに、ここにしかない上質の時間をつくり出す。作家・五木寛之も惚れ込む店であり、全国からファンが通う老舗ジャズ喫茶だ。マスター曰く、「録音された状態を自然に、忠実に再生する」という幻の名器、バイタボックス製のスピーカーからはジャズ・ミュージシャンたちの熱気さえ感じられる素晴らしい音が響いてくる。王道の為せる重みに、ひとり頷きつつコーヒーを啜っていたくなる。
赤の絨毯、イス、テーブル、ランプ、どれもが奥深さを有している。常連の多くはジャズ全盛期に学生だった団塊世代とのことだが、現役学生にも背伸びしてでも行ってもらいたい
「コーヒー」600円には、花背から汲んできた井戸水を使用。カップは、お客に合わせて柄を選んでいるそうだ
{ GOSPEL/ゴスペル } GOSPEL
京都市左京区浄土寺上南田町36
075-751-9380
12:00~24:00/火休(祝日は営業)
【平均予算】1500円
元は住居だったという、京都では稀な鱗屋根の洋館。2階の広々とした空間は、家族が集うリビングだったからこそ、その団欒を包み込む「音」の存在を重視した。その源は、オーナー曰く、「このスピーカーを入れるためにこの空間が設計された」というJBLパラゴン。カフェバーとなって26年、スコーンと紅茶を目当てに、ドイツ・SIE MATIC社のキッチンを目当てに、はたまた洋館で楽しむ夜の1杯を目当てに、多種多様なゲストが訪れてもなお、パラゴンの音色が団欒という心地よさで包み込んでくれる。
半円形のユニークな形状が印象的な第3期JBLパラゴンは、「叔父の趣味の極み(笑)」。この空間自体、どの場所に座っても心地良くBGMを楽しめる設計になっているとか
オーナーがイギリスの留学先でレシピを学んだという「スコーンセット」1300円。同じくカレー1200円も
愛情に応え続ける二代目の「意地」
{ 柳月堂/りゅうげつどう } Ryugetsudo
京都市左京区田中下柳町5-1 柳月堂ビル2F
075-781-5162
10:00~21:00/無休
【平均予算】1000円
創業以来、京都を代表する名曲喫茶として紆余曲折を経て54年、それでもなお続ける二代目陳荘一さんの言葉は「もう意地しかない」だ。先代の店である、それもひとつの理由だが、やはり愛されていることを実感できるから、やめられない。今では20年分も貯まったという利用客の感想が書かれたノート、そして40、50年ぶりに訪れた人々だけが書く、もう1冊のノート。それらに記されたクラシックへの愛、青春への慕情、この店の存在のありがたさにあふれた言葉が、陳さんの意地をいつも後押ししてくれる。
リスニングルームは「公共の場である」と語る陳さん。文字通り、誰もが音楽を楽しみ共有できる場として、私語厳禁を筆頭に、マナーは徹底されている。「年に2~3人は放り出す客がいるかも(笑)」
談笑室でなら多少の会話もOK。重厚かつクラシカルなカウンターテーブルで、「コーヒー」1000円を楽しめる
大好きな、大好きなライブハウス
そこは総合的な、飲食店なのだ
{ Music Cafe OOH-LA-LA/ウーララ } OOH-LA-LA
もし、映画館で、上映途中に食べ物や飲み物を運んできてくれたら…、と考えると、こんな便利なことはない。娯楽として考えたら映画もライブも同じである。「最低でも2時間以上のステージがあれば、喉も渇くし腹も減る。出て行かんと座って観たいやん?だからやっぱり総合的に、娯楽の設備の一部に、食べも飲みもできる『基本的に飲食店』がライブハウスの形になる。ウチよりメニューが多いとこはないと思うで」というオーナー小原増男さんの言葉が、端的に同店を言い表している。
目当てだけ観てパッと帰る、スタンディングのクラブとも違う。映画に行くよりも、遊園地に行くよりも、もちろんカラオケなんかに行くよりも、何よりもライブハウスが大好きなオーナーだから、かゆいところに手が届くし、隅から隅まで知っている。もちろん、ボクらがどんなメシが大好きかも、である。
ライブハウスは毎日やってナンボ、という持論があるので基本的に無休。姉妹店の「Cafe TUMBLING DICE(075-315-6219)」も無休
店名を冠した「ウーララライス」600円。「うん、気持ち悪―く盛りつけできた!(笑)」という「鬼太郎やきそば」700円。何というか、ちょっとした祭気分なメシが楽しさをくすぐる
生音を聴きつつ一献、いや一杯
まぁどっちでも胸はいっぱい
{ LIVE & SAKE 陰陽/ライブ&さけ ネガポジ } nega & posi
京都市中京区間之町通竹屋町下ル楠町610 森ビルB1
075-252-8856 18:00~翌2:00/不定休
※ライブスケジュールは要問い合わせ
http://www.negaposi.net/
【平均予算】2000円 ※ライブチャージを除く
まず店名が物語っている。ライブは盃を傾けつつ、である。ただし、オーナーの山崎さんは「アテはソコソコで、酒さえ出せばよし」というライブハウスのセオリー(みたいな風潮)に納得がいかず、居酒屋とライヴハウスの融合を目指した人であるから、同業者内でもメシの美味さには定評がある。出演者やスタッフにもメシ目当てな連中がいるぐらいだ。
最近では「とりあえず一杯」の「一杯」が丼らしい。もともと、同店の丼は名物ではあるが、店名がそのうち「LIVE&DON」に…と考えると酒飲み揃いのスタッフ側は、少々複雑…。
まぁそれはさておき、ライヴ後に営業は続けるが、ライヴのない日は営業しない。普通に飲食店として営業しても良さそうなものなのに、絶対にしない。いかに美味いメシであろうとも、「飲食店」では、胸はいっぱいにならないと思っているから。
とんぶりと鬼おろし大根の「山のネガポジ丼」と、トビウオの卵とかにかまの「海のネガポジ丼」は同店の主力丼で、いずれも600円。ある意味、ガツ飯ライブハウスだが、それも四畳半っぽくて気分である
「やっぱりメシが食えなきゃいかんでしょう」で始まって、今年、オープン12周年。干支を一回りしてオリジナルCDとオリジナル酒をつくった
少々、心境に変化がありまして
ライブのない日にご褒美です
{ UrBANGUILD/アバンギルド } UrBANGUILD
オープン直後から、ほとんど毎日のようにライブを続け、「まぁ、合格」と自らにOKを出せるほどの店になって、ちょっと変化が生まれた。オーナーのジローさん曰く、「いつもやかましいのもイヤやなぁ、と(笑)」。で、月に5日ぐらいは店名が「Ur食堂」になる。な、な、な、なんたる心境の変化か!? ちなみに写真のメニューはライブがない日限定で、宗旨変えのそのワケは…。「『美味くない』ならまだしも、金払って『不味い』ってどうよ?って思うし、不味いものを出すぐらいなら持ち込みにした方がマシ」という同店の味に対する自信のあらわれだ。
実際、オーナーが ’70年代からのシーンをずうっと目にしてきた新進実力派店に音楽嫌いはいないと思われるが、ライブではなく「静かに食事を…」という人は、この日を狙おう。ま、店に行ったら音楽も好きになりますって。
柔+美味の「ローマ風トリッパのトマト煮」600円(自家製のラスクがまたやたら美味い!)てなアテで、ライブ終わり頃にソロッとやってきて晩餐を楽しむ人も
月替わり(といっても5日間ぐらいしかお目にかかれないレアなヤツだが)の「ディナープレート」1000円。写真は9月のもので、残暑が残る日々に鶏肉と山芋のタイ風スパイシーソース炒めなど、まぁ満腹になる
メシ美味いし、安いし、えぇやろ!?
それを許しちゃう寮母の優しさで
{ Modern Times/モダンタイムス } Modern Times
京都市中京区木屋町通三条上ル上大阪町521
エンパイヤビルB1F
075-212-8385 18:00~翌2:00/無休
※ライブスケジュールは要問い合わせ
http://www.mtimes.jp/
【平均予算】2500円 ※ライブチャージを除く
ライブハウスと言えば、オーナーは元バンドマンで、難しい顔で出演バンドを見ていたりする「元、出る側」だったりするもの、なのだが…。同店のオーナー角口裕美さんは、「元、お客(=観る側)」で、「音楽的知識ゼロ。コードがどうとかも言えない(笑)」な人だから、100%応援姿勢である。ならばこそ、メシが大事なのだ。駆け出しバンド君が、「今日はお客さん少なくてゴメンナサイ…」と謝っているのを見ると悲しいのである。「ライブやって、観に来てもらって『ゴメン』って何よ?と(笑)」。だから「でもゴハン美味しかったし安かったし、オッケーでしょ!?」と言えるように、オール500円でとびきり美味い料理をせっせとつくる。
そんな慈母の味。それってつまり、母の味(実際はお姉さんであるが)。一人暮らしの人なんか、良いんじゃないか? これ。
「ふわとろオムライス」「特製ハンバーグ 赤ワインソース」「オーガニックコーヒーゼリー」など、手抜きナシな立派な料理が全部500円! これが「私は生音のライブに救われてきたんです。だからその恩返しがしたい」の、味である
同じビルには名ライブハウス「RAG」がある。「いつかは上(RAG)でやれるようになってくれたらえぇなぁ、って(笑)」。無欲の応援は美しい!
この爆音こそロッカーたちの栄養剤
{ 治外法権/ちがいほうけん } CHIGAIHOUKEN
もはやこの店について多くは語るまい。ロック喫茶の数少ない正統後継者は、木屋町のビル奥で、相も変わらず34年。「ロックだから」というまさに治外法権な爆音で、今宵も人々にカタルシスを提供する。「でもな、ウチのお客は紳士が多いんや」とオーナー。かつての暴れん坊たちも、家庭のある今、そうそう爆音を家では流せない。だからこそ、ここでは爆音。ロック全盛を通ったサラリーマンたちよ、ここが君たちの本当の癒しの場だろう?
あの重々しい扉を開けた途端、腹の底がふるえるような爆音が。友人自作の巨大スピーカーからハードロックの名曲たちが響き渡る!
「世界レベル」を基準に酒で音を語る
{ THE WELLER’S CLUB/ザ・ウェラーズクラブ } THE WELLER’S CLUB
京都市中京区蛸薬師通
麩屋町西入ル油屋町146
ラポートビル5F
075-253-0753
20:00~翌2:00/水休
【平均予算】2000円
ポール・ウェラーという世界屈指のアーティストの公認、という仰々しい肩書きに惑うなかれ。山本オーナー曰く、「それはあくまでこの店の入口、というか基準のひとつ」。たとえば、会話も音楽も、「ポール・ウェラーもえぇけど、でもこんなんどう?」という具合。ファッションもモッズ限定…なんてことはなく、ただ一言、「音楽が好きやねん」さえあればいい。「逆にマニアには弱いんですよ、僕は。ただの一音楽好きですからね(笑)」。
ほのかな灯りが輝く空間は、週末になるとライブも行われる。「人前ではまだまだ…」と謙遜気味なオーナーのギターもディスプレイ
音楽と共に、
今だ現役38年の青春
{ KAZABANA/カザバナ } KAZABANA
京都市下京区木屋町四条下ル
アサヒ5号館3F
075-351-6313
19:00~24:00/月休
【平均予算】2000円(おつまみ300円)
自分たちの遊び場としてつくったロック喫茶「飢餓」から、カフェバーになり、時には料理も出したが、創業38年、今はまた「音楽と酒」に帰ってきた。’60年代のブルースやルーツロックをはじめとする音楽をこよなく愛し、今なお創業時のメンバーと夜な夜な語り合う、その原点である遊び場という意識こそ、「今の若者に必要なんちゃうか?」とマスター。おっちゃん達にまじって飲んでみればわかるだろう。情熱を傾けられるものがある、その素晴らしさを。
マスターの人生とともに変化してきた同店。現在はコの字型のカウンターをメインに、イエローの壁と間接照明で落ち着きのある空間に
ザッパ・フリークス予備軍にも
{ MOTHERS/マザーズ } MOTHERS
京都市中京区木屋町通
三条上ル上大阪町521
エンパイヤビル7F
075-211-6345
19:00~翌5:00/月休
【平均予算】2000円
店名でピンッときた人はもちろん、ヴェルヴェッツあたりの’60~’70sロックを好む人にはうってつけ。その当時から現在においてもなお異彩を放ち続ける希有のミュージシャン、フランク・ザッパを敬愛する古賀さんが「ザッパの奇人というだけのイメージを払拭したい」と昨年12月にオープン。「どこまでも底無しで膨大で、入り込むと逃げられないのがザッパ」とニヤリ語ってくれる。深みにハマる楽しさを知る大人たちに、絶好のバーである。
クールな内装はAce cafeでお馴染み木田豊上プロデュース。天井から伸びる2本の青色の筒状スピーカーは、店の設計をもとに特注した逸品だ
京都で受け継ぐ「ハッピーイズム」
{ rub a dub/ラバダブ } rub a dub
地下空間に広がる屋台とバラック。このジャンクな風景は、いつまでも変わらない。22年の月日がたっても、いまだこの門をくぐって、Deejayを目指す人は絶えず、また爆笑うずまく陽気な空間で、レゲエとは?を真摯に語り合う人たちもいる。が、答えはいつも同じ。「ここでは、みんなハッピーになること」とはマネージャーのHIROさん。ラスタファリズムも、木屋町イズムも踏襲したこの自由奔放さがある限り、レゲエの火は京都で消えることはない!
「実はRankin Taxiが手掛けた試作品(笑)」というサウンドシステムを採用。やっぱりまずは♪ンチャ、ンチャのリズムを楽しまないと
バーとしても木屋町老舗
実は、知る人ぞ知る音店
{ BACK GAMMON/バックギャモン } BACK GAMMON
京都市中京区河原町三条上ル一筋目東入ル
センタービル2F
075-223-0416
20:00~翌3:00/無休
バーとしても京都では老舗と呼べる一軒。ロフト型の店には、常に音楽好きが集い、ゲームにいそしみつつも、会話はサウンド指向。店内に流れるロックミュージックはリクエスト可。ロフトは個室としても利用できる。
ステージ・照明、etc…
実力派、木屋町ニューカマー
{ BAR Bowl/バー ボウル } BAR Bowl
京都市中京区河原町
三条下ル大黒町67-3
FORUM西木屋町B1F
075・252・2525
バー/水木22:00~翌1:00 クラブ/金土日22:0
0~翌5:00 ダンススタジオ/月~木17:00~23:00 金17:00~20:00 土12:00~19:30
http://www.bar-bowl.com/
場所は「元isn’t」と言えば、街っ子なら迷うことはないだろう。パーマネントステージや、99×40数パターンという立派な照明システムをひっさげて昨年オープン。木屋町を再び音街に返り咲かせる急先鋒だ。
ライブはもちろん、酒も料理も…
ハイユーティリティな新星@木屋町
{ coconi/ココニ } coconi
ここから突き上げる、インディペンデントな衝動。サウンドエンジニアであるオーナーの「ライブへの期待感」というマインドでできている一軒。通常のバー営業もあり、フードもあり…な、ハイユーティリティな新星。
祝! 大リニューアルオープン
そしてまた、このステージから
{ KYOTO MUSE/きょうと ミューズ } KYOTO MUSE
ステージが高く、「ホール」の性格が強いライブハウス。このステージから多くのバンドがメジャーシーンに上がっていった。大幅な改装工事を行い、リニューアルオープンしたばかり。18周年記念ライブなど、只今イベント目白押し。
八坂に生まれてはや20余年
若い情熱を支えてきた一軒
{ WHOOPEE’S/ライブ & クラブ ウーピーズ } WHOOPEE’S
八坂神社を南へ、祇園らしからぬ佇まいのホテルの地下で、若手からベテランまで、地元密着なアーティストたちとROCK、HIPHOP、REGGAE、TECHNO、HOUSEとジャンル問わず様々なイベントを開催中!
今も昔も底辺を支え続ける
ライブハウスの王道
{ -BIG BANG-/ボックスホール -ビッグバン- } VOX hall-BIG BANG-
急勾配の客席を見上げるステージは、インディーズ、セミプロ、そして学生まで、京都ミュージックシーンの底辺をガッチリ支えている。そのスタンスは前身の「BIG BANG」の頃から変わらない、まさに王道。
再オープンから早3年
「実験種族」は続く!
{ LAB.TRIBE/ラブトライブ } LAB.TRIBE
本誌のコーナーでお馴染み。一歩先行くハウスやテクノを中心に、ジャンルを問わず盛り上がりを見せる。「metro」「世界-WORLD-」と並んで、今や「京都を代表するクラブ」に必ず名前が挙がる。これからもその地位に君臨する!
伝説のイベント名を冠した
北のライブハウス+α
{ MOJO WEST/モジョ ウェスト } MOJO WEST
京都市北区上賀茂
桜井町104エデン北山B1F
075・706・8869
11:00~16:00 18:30~翌3:00
土11:00~16:00 18:30~翌5:00
日祝11:00~24:00
http://www.mojowest.com/
「I GOT MY MOJO WALKING」。店名として受け継いだのはロックやブルースを通じて’70年代を駆け抜けた伝説のイベント名。今日の退屈にちょっとでも風穴をあけるきっかけがつくれたら…というマインドを受け継いだ一軒。
京都で大バコと言えば…
泣く子も踊るClubの王様
{ 世界‐WORLD‐/ワールド } WORLD
大沢伸一やDJ SANCONを擁した人気レギュラーイベントも多数…。と、くどくど説明しなくても本誌「Watching Carefully」コーナーでもチョーお馴染み。おそらく京都随一の動員数を誇る大バコ。
実は京都クラブシーンの重鎮
適度なサイズで木屋町に君臨
{ COLLAGE/コラージュ } COLLAGE
京都が輩出したクラブシーンの錚々たるメンバーたちとも懇意であり、「KMF」ではクラブサーキットの一角を務めるなど、木屋町からシーンを見守り、「metro」と並んで黎明期からクラブカルチャーを支えてきた重鎮。
舌と耳の両方から
スペインに染まりたい
{ La Gallega/ラ・ガジェガ } La Gallega
「EL FOGON」の姉妹店であり、スペインはスペインでも、北西部・ガリシア地方の特色を追及したガリシア料理のバル&レストラン。料理だけでなく、流れるサウンドもスパニッシュで、定期的にフラメンコライブも開催。
考えるより先に、体が動く
平日だって、踊ります!
{ Cafe´ Rumbita/カフェ ルンビータ } Rumbita
「日本1ラテンDJ」を自称するロドリゴ西さんの店であるから、店内はカウンターとフロアのみ! ラテンのリズムに憑かれた人たちが、平日でもスーツを脱いでダンスダンスダンス! それは観ているだけでも素敵である。
常に音楽とともにある
隠れた「25年選手」名店
{ studio37/スタジオ サーティセブン } studio37
京都市上京区河原町通今出川下ル
075・256・4037
19:00~翌4:00
第1-3火休
’80年代も、’90年代も、そして今も、その歴史の中には、必ず音が溢れている、隠れた名店である。店の奥、スクリーンには必ずミュージッククリップなんかが流れていて、時々イベントをやっていることを、本誌は知っている。
ゴーヤ・ビール・レゲエが
合言葉のサウンド酒場
{ 中川酒店 木屋町店/なかがわさけてん } Nakagawa Saketen
沖縄直送の食材を使い、季節ごとにアレンジしたチャンプルー料理など、現地さながらのスローフードが魅力。そこに心地よいオールジャンルレゲエのリズムが加われば、向かうところ敵なし。出町柳の本店は今年で18周年!
名は体を表しちゃってて
かなり、かなり、エェ感じ!
{ VIVA LA MUSICA!/ビバ ラ ムジカ } VIVA LA MUSICA
太鼓(というかジャンベとかコンガとか)系のレッスンもあるし、手ぶらで行ってもステージに上がればライブができるし、皆でアサラトでリズムとってたりもするし…、というか、そもそも店名が「音楽バンザーイ!」である。
レゲエ初心者でも大歓迎な
ご陽気酒場で酒と音に酔う
{ レゲエの居酒家 ラスタ/レゲエのいざかや らすた } La sta
京都市中京区河原町三条下ル クラリオンビル5F
075・256・3355
月~木18:00~翌5:00 (L.O.翌4:30)
金~日、祝-祝前日 18:00~翌5:00 (L.O.翌4:30)
無休
レゲエで、ラスタ(エチオピアの国旗カラー)とくれば、ボブ・マーリー。とはいえ、ラスタファリアニズムを知らずとも、ジャマイカ料理の4番バッター「ジャークチキン」で今宵も盛り上がること間違いなし。
メトロの頭上にあるは
心地よい音が満たすアート空間
{ cafe&gallery etw/カフェ&ギャラリー エトワ } etw
京都市左京区川端通丸太町下ル東側
恵美須ビル2F
075-771-3979
15:00~翌3:00/火休
http://www.etw.jp/ target=”_blank”>http://www.etw.jp/
京都を拠点に活動する作家のタマゴたちが、「一度はここで」と願うカフェギャラリーの代表格。作品展示だけでなく、ミュージックフェスを開催するなど、音楽にも強い立派な音店である。10月にも音楽イベントの予定あり。
みんなここから旅立った
で、今も巣だったりする
{ 元祖大四畳半大酒場 ポン/がんそだいよじょうはんだいさかば ぽん } PON
京都市中京区木屋町通
六角東側 都会館1F
090・9112・4197
18:00~翌6:00/無休
昨年掲載した10 FEETインタビューの撮影場所が、実はこのわずか15席の店。トランペッターでもあるオーナーのDr.長谷川は、野フェスの出張居酒屋をやることも。普段はご陽気に三線なんかを弾きながらご機嫌酒場である。
オフィス街の貴重な音店
親切丁寧な南の「MOJO」
{ KYOTO MOJO/キョウト モジョ } MOJO
ほぼ毎日、手を変え品を変え楽しめるブッキングを企画&実行中。四条烏丸から徒歩数分、貴重なオフィス街の音店である。四条通でマスコットキャラクターが迎えてくれる。スタッフの朗らかさや優しさ、親切さも特筆。
ワイルドに楽しみたい夜は
フレアの華麗な技を間近で
{ SAM&DAVE KYOTO/サムアンドデイブ キョウト } SAM&DAVE KYOTO
日本でも有数のフレアバーとしても知られるナイトクラブ。インターナショナルなテーマでのパーティラインナップが魅力でもあり、通常のナイト営業でトップクラスのフレアバーテンディングが楽しめるのはここだけ。
ある意味、一つの到達点
ツウも玄人も、満足音質
{ ライブスポットRAG/らいぶすぽっと らぐ } RAG
サウンドシステムや、主客ともにうるさ型の向きも満足・納得させる音質には定評のあるライブハウス。特にテクニック自慢の猛者がスケジュールに並ぶ、京都きってのプロフェッショナル好み、玄人好みの一軒である。レーベルとしての機能もあり、レコーディングスタジオも持つ。
シャンソンスペックは
おそらく、京都一番!
{ 都雅都雅/とがとが } TOGATOGA
店主の広瀬さんが、もともとシャンソン界でブッキングをされていた人物であるから、そのスペック・ポテンシャルは折り紙付きである。もちろんジャンルを問わずのブッキングであるが、どちらかというと生音派。出る側も観る側も、「大人」な気分が似合うライブハウスである。
超ワイドレンジのジャンルで
もはや老舗の貫禄も
{ METRO/メトロ } METRO
「ショックを与えて返せ」が合い言葉で、「RUB A DUB」は兄弟店にあたる。ドラァグクイーンとしてシモーヌ深雪が出演しているパーティは、同店のオープン月から続いている、「Cool To Kool」と並ぶ同店最長イベントで、20年を数えんとする「名作」である。