clubfameの歴史

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08
 '08年は1月号からつくり手としては改心の一撃「イタリアな毎日!」[40]。先にも少し触れたが、イタリアン職人文化が一気に花開いた。コーナー立てやビジュアルも含め、パッケージとして良くできていると思う。「イタリアン」ではなく、「イタリア」としたのは、特集したのが食文化だけではないから。ヴェスパやフェラーリについても書いていて、マラネロの工場でマエストロがつくっているフェラーリエンジンの縮小版についての原稿は、苦もなく筆が進んだ。
[41]ガツパン
雑誌 京都 ClubFame
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 6月号「ガツパン特集」[41]は、「パン」という女性的なモチーフを、いかに「酒・夜・男」にスライドさせていくか? というのが主題で、「あのぉ、男用のパン、つくっていただけませんか?」という無茶なお願いに、こんなにたくさんの店が協力してくれるとは、正直考えていなかった。期間限定やら新作やら、「男子パン」の数々が、今もメニューに残っている店もあると聞く。
 9月号の「おんな店特集」[42]は、「京オンナ」という言葉へのアンチテーゼだった。
 10月号「自転車ライフ!」[43]。エコとかどうとかもそうだが、街場の動き(イベントとか、ファッションとかも含め)を知ったし、「非飲食特集」というのは長年のテーマでもあった。
 11月号「音街京都」[44]。数年前まで続けていた、京都のライブハウスを追っかけたコーナーのノウハウを活かしてはいると思うが、発刊後も、「ウチも載りたかったです」とか、「読みました」という声を、音自慢のお店からいただいたのが嬉しかった。「拾得」のテリーさんに、「ステージが終わった出演者が、『後ろの壁からハモる声が聞こえてきたんですよ。楽しかった』と言わはったことがありました」という話をうかがった。その話をつじあやのさんにしたら、「磔磔の楽屋でも、誰かが座ってる感じがするときがある(笑)」と言っていた。「KMF」「京都大作戦」…、大小を問わず現在の京都の音楽イベントの増え具合というか、成り行きは、非常に楽しい。
 そして12月号が、通巻300号記念特大号「最高の晩餐」[45]である。編集手法は珍しいものではないが、背伸びやムリのない編集方針を自慢したい。世の中には京都出身もしくは在住の有名人がもっといるが、ここでご登場いただいている方々は、リアルに本誌と付き合ってくれたり、影響を与えてくれたり、支えてくれた人たちだ。判型ではない「本誌のサイズ」が、この一冊には詰まっている。
[45]最高の晩餐
雑誌 京都 ClubFame
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