らーめんや亜喜英 2
らーめんや亜喜英
あきひで
「あっさりスープが好きな方、誠に申しわけございません…」。同店も豚骨と鶏ガラと水だけで煮出した「高密度系」スープだ。料理人一筋、店主の森島英之さんがラーメン職人として肝に銘じているのは、意外にもフレンチの料理人だった頃の「カレーとラーメンは一発目で決めろ(=一口目が勝負)」というオーナーシェフの教えだという。去る10月7日に開店以来、9日連続で訪れた学生もいれば、「これはアカンで」と斬り捨てた客もいる。「最近では女性でもラーメンにお詳しいですしね」とも。「人生もあと少し。どうせ負けるなら強敵が多いところで、と(笑)」。御歳46歳を考えれば、謙虚なような弱気なようなことをおっしゃるが、その意気や良し。終の職場をラーメン道に求める料理人は多い。彼もまた、その覚悟を決めたひとりである。
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開店まではFCラーメン店の過酷な経験もした森島さん。忙殺された反省から、「忙しすぎると顔も厳しくなりますし、追われて大切なことを忘れるよりも、最低限の生活ができればいいです」という穏やかな方である
■京都市左京区東大路通北泉東入ル
075・702・5611
12:00~15:00 18:00~翌1:00/月休