[四天王記] 目次 & ラーメンロードmap
京都ラーメン四天王 一代記。
街の噂に、都市伝説に、ついにピリオド!!
ラーメンの取材を始めて何年になるだろう。もともとは、夜遊びの延長線上に美味いラーメンが京都にはあった…、それだけのことである。京都新聞でなく、ヘソが曲がっているからなのか? 神戸新聞系の出版社で編集者となった自分は、大阪のヤツらがやたらと魚とうどんに詳しいことに驚いた反面、自分が変にラーメン・焼肉に詳しいということに気づかされた。
そう、このコーナーは基本的に本誌・袖岡が、高校・大学時代に親しんだ京都のラーメン四天王について、夜遊びやフィールドワーク、取材活動の中で実際に体験したり見てきたりしてきたこと、訊いてきたことを、一度きちんとまとめようと思ったものである。[瓢亭]や[浜作]の取材や記事を偉そうに書くのもいいけれど(すんません…)、京都という街の、20世紀から21世紀のある側面を、ちょっとでもラーメンを通じてかいま見られたら…と思って書いた、そんなコラムであり、ある男の京都のラーメン・サーガと思っていただけたら幸いです。文/袖岡 保之(本誌)
第一旭 編
清湯豚骨醤油系
ラーメンの保守本流
新福菜館 編
濃厚な味に、恋せよ!
京の美味いモン好き
天下一品 編
どこにもない、何ものでもない
オリジナルの中華そばへの挑戦
ラーメン横綱 編
ネギ入れ放題屋台列伝
番外の1ラーメン藤 編
幾度となく美味いモンを食べてきた食の熟練者たちが、
「戻ってくる味」は、やっぱりこの王道ラーメンだ。
武内真司 ここがお気に入り
京都のラーメンチェーン店。
ボクはここに足が向く。
あとがき にかえて
美味い京都のラーメンの、そのエポックやターニング、そしてどうして美味いのか…その様を自分の過去の取材や食べてきた経験で綴ってみた。
皆さんにとってのラーメンの旅、いやその関わり方は全く違うかも知れない。が、なぜ京都には美味いラーメンが多いのか? そして街と付き合う中で、京都人にとってラーメンは切っても切れない存在なのだということを知ってもらえれば幸いである。
今回あえて言及しなかったが、力餅食堂の発祥が京都であり、食堂での中華ソバそのものが、京都では結構昔からメニューとして親しまれていた…ということを最後に書いておく。
次のラーメン特集では、ラーメンの源流を遡る旅に出ようと思う。河道屋の鍋が、なぜ香炉鍋なのか? ソバと中華鍋の出会いは? 京都で遊んでいると、色んなところでソバ、中華、ラーメンの物語にぶつかってしまうから不思議である。