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    京都ミステリー紀行

    キツネとタヌキはどちらが悪い(その6)

    ~やはりタヌキはマヌケでキツネは賢いのか?~

    今回もキツネとタヌキの話。
    まずはタヌキと人間ではどちらが怖いか?

     

     斉藤助康という北面の武士が狩の帰りに日が暮れてしまった。仕方なく近くのお堂で従者と共に泊ろうとすると近所の村人が、「あそこは妖怪が出るのでやめたほうが良い」と言う。
     しかし、他に泊るところも無いので仕方なくそのお堂に泊った。
     するとその夜、庭に何者かの気配がする。助康が障子から覗くと、何と軒に届くほどの巨大な法師が立っているではないか。
     ビックリする助康に、その法師はスルスルと手を伸ばして助康のほっぺたをスルッとなでた。従者たちは震え上がったが、助康は「これではいかん」と気を取り直し、再び延びてきた手をつかむと障子ごと取り押さえた。すると巨大法師はあっけなく小さくなってしまったのである。
     従者が明かりを灯すとそこにはタヌキが取り押さえられていた。
     助康は朝になったら村人に「これが妖怪の正体だ」と言って見せてやろうと思い、そのまま寝た。
     ところが翌朝起きてみると、従者たちが前夜に捕まえたタヌキを焼いて食っていたのでした。チャンチャン。(古今著聞集)

     またもやタヌキのマヌケな話でした。手を捕まれたぐらいで正体を現すなら始めから人間を化かすなよと言いたい。しかも食われちゃってるし。
     タヌキより人間の方が怖いのではないか。

     で、話は変わって、今まではキツネもタヌキも「単独犯」だったが、こんどはチームワークで人を騙す話。

     室町時代のこと、安達喜平次という武士が山中越えで帰宅の途についていると17~18歳の娘が道に迷っているのを見つけた。眩しいぐらい美しい娘に喜平次は「家まで送ってあげよう」と娘を馬に乗せ、京の街に向ったのである。
     やがてまた若い娘が現れて「お嬢様、探しておりました」と言うではないか。さらに進むと今度は60歳ほどの老僕が現れて「もう夜も遅いので今夜は姫君の館にお泊りください」と言う。
     館に案内されると娘の母親という美人が何人もの美少女を連れて現れ、娘を無事に送り届けてくれたお礼の酒宴を催すという。
     喜平次は美女とご馳走と美酒に囲まれて時間のたつのを忘れた。
     やがて夜が明けかけた頃、突然「盗人だ!」という叫びが聞こえたかと思うと、喜平次は無理矢理館の門から外に押し出され、美女たちは消えてしまった。
     館の門から出たはずの喜平次は気がつくと山際の穴から這い出していたのである。そこは最初に娘と出会った場所からほんの近くであったという。
     喜平次の従者は、娘を馬に乗せたとたん姿を消した喜平次を探して、ようやく見つけた穴から声がするので掘り返したのだとのこと。(伽婢子)

     キツネが集団で人を化かした。従者が穴を掘り返さなければ喜平次さんはどうなっていたのでしょうね。
     人の良いお侍さんを化かしてキツネは何が面白かったのか分らないが、娘に化けたもの、老僕に化けたもの、母親に化けたもの、チームワークで一人の人を騙している。何か壮大な計画でもあったのなら愉快なのだが。
     それぞれがそれぞれの持ち場で役割を果たして相手を騙すというのは、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが共演した「スティング」という映画がある。日本のキツネもそれぐらいの事をやってくれれば良かったのに。
     何はともあれ、喜平次さんが食べさせてもらったご馳走は、伝統どおりなら、馬の糞だろうか。ではお酒は? 想像するだけで汚いですね。
    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・409】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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