錦市場枡屋の長男若冲を偲ぶ
若冲のイメージを用いたグッズの制作をはじめ様々な仕掛けで、
年の瀬の錦市場を盛り上げるイベントとして、12/8(土)~2012年12/17(月)まで開催されていた。
期間限定のブースでは、てぬぐいや、コースターやポストカードなど、
京都工芸繊維大学の中野デザイン研究室の学生がデザインした
若冲のイメージを使ったオリジナルグッズの販売や、
ノベルティーとして、
錦市場の商店130店舗で様々な食材のデザインをあしらった若冲ふきんがプレゼント。
中でも、アーケードに吊るされた絵師・伊藤若冲のイメージをアレンジした
オリジナルタペストリーが目を惹いた。
その作品は八種類・八カ所に飾られ、行き交う買い物客は、頭を上げ、その両面を眺めていた。
若冲が錦市場の出身者と知る人は少なく、あらためて興味を募らせていたようである。
伊藤若冲は京都錦小路の青物問屋の長男として生まれ、世間の雑事や商売には興味がなく40歳には家業を 弟に譲った。生き物の内側に「神気」(神の気)が潜んでいると考えていた若冲は、庭で数十羽の鶏を飼い始める。鶏の生態をひたすら観察し、1年後ついに「神気 」を捉え、絵筆を握り始めた。若冲はその後鶏だけでなく、草木や岩の中にも「神気」を捉えるようになり、あらゆる生き物を自在に描くようになる。その後 、代表作となる濃彩花鳥画『動植綵絵』シリ ーズに着手。身の回りの動植物をモチーフに描き、完成まで10年を要した同シリーズは全30幅の大作となり、日本美術史における花鳥画の最高傑作となった。/伊藤若冲感性インスパイア作品展・TOKYO DESIGNERS WEEK 2012
http://www.tdwa.com/tdw/special/exhibition/inspire_jyakuchu.html
いみじくも、若冲への注目は、
今秋のTOKYO DESIGNERS WEEK 2012においても取り上げられたテーマである。
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