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    京に癒やされ

    読み仮名違えば・・・川床

    床(とこ)あります

    「床(とこ)あります。」と読んで大笑いされた。

    随分も前のことである。先斗町を歩いていて、軒先に掛かるその曰くつきの札を見つけ、大声に出して読み上げたのである。
    「花街やからトコと読んでもええんや!」と、解りもしない年端で負け惜しみ
    を言った記憶がある。
    実は、声に発したあと「しまった!
    ユカや!」と、脳裏を走ったがもう遅かったのである。

    それから後の青春期に、父に貴船へ食事に連れて行って貰った事がある。
    「川床(かわゆか)料理か!」と、道中の看板を読んだ。
    「あれは川床(かわどこ)料理と読むんやで。」と父に教えられた。

    最近では、鴨川の川床(かわゆか)を「鴨川納涼床」と通称しているようだ。
    通りの軒下にかかる提灯にもそう書かれている。これならトコとは読み違える人はいないのだろう。

    現在の鴨川の床(ユカ)は、木組みで足の長い桟敷席となっている。
    鴨川西岸に寄り添うようにある水路が「みそそぎ川」で、その上に組まれた高みの席は先斗町、木屋町に並ぶ飲食店のベランダのように見える。

    安土桃山時代に始まりの歴史を持つ「床」は、その後の変遷の中、現在はクラシックモダンスタイルとでも呼べば相応しいのか、個性的な「川床」も生まれている。
    また、それに合わせて、いただけるお酒やお料理も、青竹に注がれた冷酒と京料理に留まらず、中華は言うに及ばず、フレンチ、イタリアン、無国籍と食の博覧会を思わせながら賑わっている。

    その期間は約5ヶ月間にもおよぶ。 床開きの五月を「皐月床」、送り火までを「本床」、九月の終いまでを「後涼み」「名残りの床」と呼び習わし、京都ならではの川涼みの風物詩を楽しませてくれている。

    最も賑わしい鴨川の様子を紐解いていくと、江戸期の鴨川とその河川敷のようだ。その頃盛んになった床は、鴨川の西岸に留まらず宮川町辺りの東岸にも「お茶屋の床」があり、河原にも床几(ショウギ)も持ち込まれていたようである。河川敷では舞や踊りなど各種の興行が行われ、浮世の憂さが晴らされていた様子が「花洛名勝図会(巻一 一八六四刊)に伺える。

    そこには、このように記されている。
    「およそ六月七日の夜より十八日の夜に至って、四条河原水陸寸地をもらさず床をならべ、席を設けて良賤般楽す。東西の茶店、堤灯を張り、あんどんをかかげて、あたかも白昼の如し、これを川原の涼みといふ。按ずるにこれ遊戯の納涼にあらず、諸人に名越の祓をなさしめんとの神慮なるべし。されば十三日の夜に至っては、祇園の宵宮とて殊ににぎわし云々。」

    京の夏に川涼みする風情は、貴船や高雄にもある。父に教えられた「床(トコ・ドコ)」と呼ぶところである。
    鴨川では「床(ユカ)」と、貴船や高雄では「川床(カワドコ)」と呼ぶことを覚えておくと、きっと話も弾むであろう。

    さて、貴船などの床(トコ)の歴史は意外と浅いようである。
    魁は貴船の料亭旅館「ふじや」が大正時代に始めている。 涼を取りながら料理をいただくのに、手狭な敷地から川を覆うように床を渡してみたのだろう。これが大層評判良く、貴船の水の冷たさを受けた自然冷房の評判は瞬く間に広まった。そして、京の奥座敷になくてはならない名物の川床となって、今日に至っている。

    若者も訪れられる鴨川のクラシックモダンへの変遷に対し、「京の奥座敷」と呼ばれる風情と「川床(カワドコ)料理」を頑なに守り、大人の時間を提供してくれるのが貴船の川床である。

    瀬の音に 話とられて 川床 すずし (野村泊月/のむらはくげつ)

    川床(かわどこ)の由来について (貴船ふじや)
    http://www.kibune-fujiya.co.jp/kawadoko/kawdoko_origin.htm#origin

    京都の風景/先斗町
    (堤タクシー)
    http://homepage2.nifty.com/cub/niwa/ponto.htm

    鴨川納涼床
    (鴨川納涼床協同組合)
    http://www.kyoto-yuka.com/index.html

    鴨川納涼床の歴史(料理旅館 鶴清)
    http://www.kyoto-wel.com/yomoyama/yomoyama10/090/090.htm

    京の奥座敷, 先斗町, 名残りの床, 川床, 川床料理, 床几, 後涼み, 本床, 皐月床, 貴船, 野村泊月, 高雄, 鴨川, 鴨川納涼床80356 : 050517

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