しだれ桜
隠れた名刹の一
本満寺
隠れた名刹の第一級しだれ桜
ガイドブックの桜名所で人ごみに揉まれなくともなくとも、洛中には見所、名木は数多くある。そのひとつが本満寺である。
枝垂れの内に包まれるように、堂宇を眺めるのも実に心が癒される。
観光寺院ではないので、参詣には十分な気配りが必要だ。
本満寺 (ほんまんじ) 日蓮宗本山
1410年(応永17)近衛関白道嗣の嫡子、玉洞妙院日秀が今出川新町に朝廷より敷地三万坪を与えられて創建。広宣流布山、本願満足寺と号す。
1536年(天文5)の天文法華の乱後、12世日重の代、1539年(天文8)関白近衛尚道の外護により現在の地に移り、後奈良天皇の勅願所となる。
1751年(宝暦1)35世日鳳が8代将軍徳川吉宗の病気平癒を祈り、以来、将軍家の祈願所ともなった。本尊は十界大曼陀羅。又、尚道奉安の祖師像は、芹生村山麓禄より発見されたものでその山中より法華経読誦の声が上がったという有名な説がある。