20世紀琳派 田中一光
「17世紀の宗達、18世紀の光琳、19世紀の抱一。そして20世紀の田中一光。田中が琳派的なのではなく、彼こそが琳派を体現する人物なのだ」と評するのは美術史家の山下裕二氏です。
田中一光は、奈良に生まれ、多感な青春時代の4年間を京都(京都市立美術専門学校 / 現・京都市立芸術大学)で過ごし、日本の伝統美、とりわけ生活の中の美を追い続けてきた琳派の世界に大いに触発されました。芸術的な美しさの中に優れたデザイン要素を感じとった田中は、そのエッセンスを継承、自分自身の一部として“血肉化”し、デビュー早々より、類まれなる才能を発揮しました。
本展は「琳派400年」(1615年、本阿弥光悦が、京都の洛北鷹ヶ峰に光悦村を創設してから400年)を記念し、DNPグラフィックデザイン・アーカイブの田中一光作品から、琳派に見られる主題、技法、色、形、さらには創作に対する姿勢といった観点より123点を厳選し、20世紀琳派田中一光誕生の軌跡を辿ります。
また、田中一光ポスター約1600点強を解析した、ライゾマティクスによるモーショングラフィックスも披露します。
田中一光(1930-2002年)
奈良市生まれ。1950年、京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)卒業。鐘淵紡績、産経新聞を経て、57年に上京し、ライトパブリシティに入社。60年、日本デザインセンター創立に参加。63年、田中一光デザイン室を主宰。2002年に急逝するまで日本のグラフィックデザイン界の中核を担う。
■講演1
日時:2015年8月18日(火) 14:00-16:00
出演:永井一正、木田安彦、山下裕二、佐野研二郎
会場:京都国立近代美術館 1F ホワイエ
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町 交通アクセス
共催:京都国立近代美術館
入場無料、要予約、定員150名
* 定員に達しましたので、申込を終了いたしました。オープニングパーティ
日時:2015年8月18日(火) 17:30-19:00
会場:京都dddギャラリー■講演2
日時:2015年9月19日(土) 17:30-19:00
出演:山下裕二
会場:京都国立近代美術館 1F ホワイエ
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町 交通アクセス
共催:京都国立近代美術館
入場無料、要予約、定員150名
*参加ご希望の方は、8月18日(火)11:00よりこちらからお申込みください。
☆★☆★ 20世紀琳派 田中一光 ☆★☆★
■開催期間:2015/8/18~10/29 11:00~19:00(土・日曜日18:00まで)
休館日/祝日・(本企画展は、特別に日曜も開催)
■開催場所:京都dddギャラリー
〒616-8533 京都市右京区太秦上刑部町10
地下鉄東西線 太秦天神川駅1番出口 徒歩3分
駐車場 なし ※公共の交通機関をご利用ください。
■料 金:入場無料
■お問合せ:075-871-1480
■URL :http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/