高麗・朝鮮の美―華麗なる高麗、鮮やかな朝鮮
「高麗と朝鮮」という図式は、青磁と白磁、象嵌と螺鈿、仏教と儒教、貴族文化と王朝文化というキーワードで読み解くことができるでしょう。
例えば、高麗青磁にみられる象嵌は、器面に文様を彫り込み白土や赤土を埋めて焼いたもので、高度な技術を必要とします。朝鮮の漆にみられる螺鈿は文様の形に切った貝を木地に貼って研ぎ出した大変優れた技術を要した品です。また、高麗時代は青磁文化に代表される厳格な美と共に仏教文化が庶民にも広まった時代であり、朝鮮時代は儒教社会の質素さの中に、躍動的でユーモラスな色彩豊かな美術品がみられる時代といえます。
いずれも朝鮮半島の文化の根底には、三国時代から受け継がれる各地の伝統工芸技術が流れています。今回の展示では、これらの両時代の美に映し出される当時の諸相を幅広く紹介いたします。
■主な出展品
貞右十三年銘 梵鐘
至治三年銘 舎利容器
朱漆螺鈿双龍文函
猫図
☆★☆★☆ 高麗・朝鮮の美 ☆★☆★☆
―華麗なる高麗、鮮やかな朝鮮―
■開催日時:2015/8/4~11/23 10:00~17:00
休館日/月曜日(但し、祝休日となる場合は開館、翌日休館)
(9月21日(月)~23日(水)は開館)
■開催場所:高麗美術館
〒603-8108 京都市北区紫竹上岸町15番地
■料 金:一般500円 高大生400円 中学生以下無料
■お問合せ:075-491-1192
■U R L:http://www.koryomuseum.or.jp