夕霧祭/嵯峨釈迦堂
島原輪違屋の太夫さんが招かれ、清凉寺で夕霧太夫の追善法要が行われる。
近松門左衛門の書いた歌舞伎”廓文章”の「夕霧」とは大坂新町の夕霧太夫のことである。
夕霧太夫の本名は「照」、江戸初期の延宝 6年(1678年) 1月 6日、27歳で没した夕霧は嵯峨野で生まれたと伝えられる。
島原「扇屋」の太夫となった後に、「扇屋」が大坂新町に移転したため夕霧も大坂へと。
才色兼備の名妓で、若くして病没すると大坂中が涙に暮れたという伝説までを生んだ。
馴染客の藤屋伊左衛門との恋愛が描かれた作品は多い。
その、藤屋伊左衛門は「覚勝院」の檀徒であったらしく、清涼寺の裏手にある夕霧の墓地は、歓喜天を祀る「覚勝院」の管理下にあるとのことである。
夕霧祭では。本堂で法要を行い、島原太夫の舞が奉納され供養される。
その後太夫は禿(かむろ)を従え、本堂から山門まで約30mを道中。
下駄の歯に注目して貰いたい。三枚歯である。
その向きを見ると、どう足をひねっているかがお分かりいただけるだろう。
島原は内八文字と呼ばれる足捌き(あしさばき)である。
道中を終えると、夕霧太夫の墓へお参りがされる。
午前10時30分より本堂で夕霧供養の法要を行います。
太夫道中は11時頃に境内で行う予定です。(雨天中止)
☆★☆★夕霧祭☆★☆★
■開催日時:2020年11月8日 【11月第二日曜】
0:30~11:30
(雨天は道中のみ中止)
■開催場所:清凉寺本堂
〒616-8447 京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
■拝 観 料:400円(本堂内で法要参加・舞奉納鑑賞) 境内見学無料
(本堂と霊宝館の共通券…大人700円 中高生500円 小学生300円)
■お問合せ:075-861-0343 (清凉寺)
■URL: http://seiryoji.or.jp/