祇園おくむら
名店の暖簾、その重責と二代目の葛藤
10代特有の葛藤もあったろう。父のスタイルに当初は反発していたご子息の直樹さん。現地の星付きレストランでの修業など、本場スタイルを施行するが、「ナイフフォークと違って、お箸は素材それぞれに完成した味付けが必要。単に和素材を使っても奥村の味にはならない」と理解した今、父の味の継承を考えたとき、「暖簾を守ることは自分との闘い」という父の言葉が身にしみている。料理を通して、自分と闘う日々だ。
父は、懐石仕立てのフランス料理というジャンルの先駆者である奥村真三氏。
辻フランス料理専門ガレッジ・同校フランス校でフランス料理を学び、現地のレストランで研修する。
帰国後、父の店である「西洋膳所おくむら」で修行後、京都・関東のレストランで働き、25才で独立。
京都・木屋町に「フランス料理おくむら」を開店。その後、27才の時、祇園に移転し「Restaurant 祇園おくむら」を開き、現在に至る。
前の店では、父へのライバル意識などもあって、本格的なフランス料理を提供していたが、試行錯誤の結果、気がつくと父が築いたジャンルの後継者となっていた。
そしてそこに新たな創意工夫を加え奥村直樹流の料理を提供している。
「なおきのパン工房ブゥランジェ」などプロデュース業も手がける。
京都市東山区四条通切り通し上ル東側194
075・533・2205
12:00〜L.O.13:30
17:30〜L.O.21:00
火休
【平均予算】
昼10000円 夜20000円
http://www.kyoto-okumura.com/gion/
祇園おくむら (フレンチ / 祇園四条駅、河原町駅、三条京阪駅)
夜総合点★★★★★ 5.0
昼総合点★★★★★ 5.0